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26日23時から放送の『情熱大陸』(MBS・TBS系)は「フィギュアスケーター/坂本花織」編。
来年2月に開催予定の北京冬季オリンピック。怖いもの知らずの勢いで初出場した4年前と今は明らかに目標も立場も違う。勝負のシーズン、フランス人振付師から与えられたのは「女性の自由と解放」をテーマにした難しいプログラムだった。しかし、新型コロナウイルスの影響で直接指導をうけることも叶わず、タブレット端末で海外とつなぎながらの学ぶ日々。「僕が何を求めているか、わかる?」「もっと想像して!」など、リモートであっても表情や手の出し方、その時に何を想像するかまで指導は細部にまでわたっている。
わずか10~15秒ほどを音楽に合わせて滑って、タブレット端末の向こう側から指導を受けて、また滑るという繰り返し。地道な作業に「時間が足りない、難しい…」と弱音を吐くこともあった。加えて女子の世界にも訪れた4回転時代。「跳べないと世界で勝てないから」と大技に意欲をみせたこともあったが、振付にかかる労力とコロナ禍で、練習時間は限られる。迷い、もがき、答えを見つけだした半年間だったが、失敗に挫けずリンクに立ち続けた坂本の表情は、次第に明るくなってゆく。いったい何が坂本を変えたのか?
残すはオリンピック代表最終選考会となる12月末の全日本選手権。「自分らしく」を貫いた先に待っているものは?