【PICK UP】
お笑いコンビ、Aマッソの加納愛子が『文學界』(文藝春秋)3月号にて、中編小説『黄色いか黄色くないか』を発表することが決定した。
同作は、お笑いライブの現場を題材にした青春小説。これまで加納は、短編小説は発表してきたが、初の中編作品となる。同誌での掲載は昨年2021年4月号の短編小説『ステンドグラス』以来2回目。その他、2020年発売のエッセイ集『イルカも泳ぐわい。』(筑摩書房)は2022年に入ってからも重版が続くロングセラー、『小説新潮』(新潮社)で連載中のエッセイ『行儀は悪いが天気は良い』も各方面から好評を博している。
今作で描かれるのは、劇場の裏側。高校生の頃から芸人のライブに夢中になり、お笑いライブの制作会社に就職した秋村。日々劇場で、そこに立ち、時に通り過ぎていく芸人を見ている。家族、友人、芸人が「笑い」とぶつかる、その先にあるものとは?加納は「芸人をテーマにした小説がたくさんある中で、私にしか書けない話はないだろうかと数年考えてきました。恥ずかしいですが、今までで一番まっすぐな気持ちで書きました。お笑いを好きな方も、そうでない方も、『黙ってネタだけやっとけ』の過激派の方も、多くのみなさんに読んでいただけたら嬉しいです」とコメントした。