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高梨沙羅が、7日放送された『北京オリンピック』(日本テレビ系)のノルディックスキー・ジャンプ混合団体で、まさかの失格。彼女に対するチームメイトの小林陵侑の対応が反響を呼んでいる。
5日のノルディックスキージャンプ・女子ノーマルヒルで4位に終わった高梨は、今回の五輪から採用された新種目「ジャンプ混合団体」に臨んだ。これは男女2人ずつ、4人の合計得点で争うというもの。2013年の世界選手権で日本は初代チャンピオンに輝いており、今回、オリンピック初代王者の座を獲得するべく、小林、佐藤幸椰、伊藤有希選手とともに挑戦した。
高梨の1回目は103mという大ジャンプ。絶好のスタートを切った彼女はよほど手応えがあったのか、笑顔でカメラに手を振る余裕も見せた。ところがこの後、スーツの規定違反で失格となり、チームにポイントは入らず。スーツのサイズは細かく設定されており、太もも回りが2センチ分、大きかったよう。失格を告げられた瞬間、高梨は泣き崩れたという。
10チーム出場して2回目に進めるのは上位8チーム。その中で日本がギリギリの8位に入り、2回目進出を決めた。この後、高梨は気持ちを切り替えて再び飛び、K点は超えるが飛距離は98メートル50に終わる。飛んだあとは、1回目の後悔からかうずくまり、涙が溢れた。
この後、小林が男子ノーマルヒル金メダリストの意地をかけて106メートルの大飛行を遂げるなど活躍。日本は順位を大幅に上げて全体4位で終えた。競技後、インタビュアーから日本勢について聞かれた彼は「本当にみんなすごいですね」と最高評価。さらに「2本目、沙羅もすごくいいジャンプをしていましたし、本当に強いなと思います」と健闘を称えた。
「高梨選手にどんな言葉をかけたいでしょうか?」という質問には「いやぁ、もうたくさんハグしてあげました」と、にこやかに笑い、不運の高梨を何も言わず抱きしめたと答えた。
世界に誇る日本のエースの思いがけない言葉に「金メダルを取る男はやっぱり違う」「人間性金メダル」「惚れた」「イケメンすぎる」と絶賛の声が相次いでいる。