瀬戸内寂聴さんらモデルの映画『あちらにいる鬼』公開決定!寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子が出演 | RBB TODAY

瀬戸内寂聴さんらモデルの映画『あちらにいる鬼』公開決定!寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子が出演

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 映画『あちらにいる鬼』が、2022年11月に公開される。このほど、同作に寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子の出演が決定した。

 原作は作家・井上荒野が、父である作家・井上光晴と母、父と故・瀬戸内寂聴さんをモデルに創作した同名作。直木賞、柴田錬三郎賞、織田作之助賞など様々な文学賞を受賞してきた井上が、彼女にとってもっとも身近な人々である父、母と、光晴と長年にわたり男女の仲だった寂聴さんの関係をモデルに、2人の女性の視点から、彼女たちの長きにわたる関係と心模様の変化を深く掘り下げ、大きな反響を呼んだ。井上が小説を執筆する際、寂聴さんは協力を惜しまず当時の思い出を語り、小説刊行の際に下記のようなコメントを発表していた。

「モデルに書かれた私が読み傑作だと感動した名作!作者の父井上光晴と、私の不倫が始まった時、作者は五歳だった。五歳の娘が将来小説家になることを信じて疑わなかった亡き父の魂は、この小説の誕生を誰よりも深い喜びを持って迎えたことだろう。作者の母も父に劣らない文学的才能の持主だった。作者の未来は、いっそうの輝きにみちている。百も千もおめでとう」

 W主演をつとめるのは、寺島しのぶと豊川悦司。寺島が演じるのは、寂聴さんをモデルにした人気作家・長内みはる。豊川が演じるのは井上光晴をモデルとした作家・白木篤郎。共演の広末が篤郎の妻・笙子を演じる。監督は廣木隆一、脚本は荒井晴彦。寺島と豊川は廣木監督・荒井脚本の『やわらかい生活』(2006年)で初共演を果たして以降、何度も共演している。

 物語の主人公、人気作家の長内みはる(寺島)は、講演旅行をきっかけに戦後派を代表する作家・白木篤郎(豊川)と男女の関係になる。一方、白木の妻である笙子(広末)は、夫の手あたり次第とも言える女性との関係を黙認、夫婦として平穏な生活を保っていた。だが、みはるにとって白木は肉体の関係だけに終わらず、書くことによる繋がりを深めることで、かけがえのない存在となっていく。2人のあいだを行き来する白木だが、度を越した女性との交わりは止まることがない。白木を通じて響き合う2人は、どこにたどりつくのか?

 今回、出演が決まった寺島、豊川、広末の3人は、それぞれ次のようにコメントしている。

【寺島しのぶ】
何度も撮影が延長され半ば諦めかけていたのですがやっとインできそうです。そうこうしているうちに私の歳も寂聴さんが得度式をされた歳と同じになりました。井上荒野様からも心強いお手紙をいただきました。これを宝物に最も信頼している荒井晴彦さんや廣木監督とまた作品作りができること、豊川さんとまたお芝居できることに胸が弾み広末さんとも不思議な関係性が築けそうです。今から崖の下をチラチラ見ては躊躇して、いずれ捨て身で飛び込もうとしている自分を鼓舞している毎日です。

【豊川悦司】
男にも女にも家庭があって、それでも磁石のように惹きつけあって、どうしようもなく、あがくすべもなく、ただ相手を見据えて、しがみついていく二人。しがみつく二人にしがみつく家族。スキャンダルという理由は、彼らが文化人であったというだけのこと。寺島しのぶと、男と女、それだけを演じてみたい。

【広末涼子】
とても大人な台本に、果たして私がついて行けるか?未だ不安なまま撮影開始となりそうですが、間違いなく魅力的な寺島さんと豊川さんの御姿がおのずと私をも導いてくださる予感がしております。撮影の日を楽しみに精一杯頑張ります。よろしくお願いいたします。

《KT》

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