韓国ドラマ『私たちのブルース』イ・ビョンホン、シン・ミナら豪華出演者が繰り広げる恋愛模様 | RBB TODAY

韓国ドラマ『私たちのブルース』イ・ビョンホン、シン・ミナら豪華出演者が繰り広げる恋愛模様

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韓国ドラマ『私たちのブルース』イ・ビョンホン、シン・ミナら豪華出演者が繰り広げる恋愛模様
韓国ドラマ『私たちのブルース』イ・ビョンホン、シン・ミナら豪華出演者が繰り広げる恋愛模様 全 8 枚
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2022年4月9日からNetfixで韓国ドラマ『私たちのブルース』の配信がスタートした。

出演者が豪華ということで、配信前から話題になっていた本作。それもそのはず、イ・ビョンホン、シン・ミナ、ハン・ジミンら、主役級の俳優が勢ぞろいしている。また、闘病生活から復帰したキム・ウビンが6年ぶりに出演するドラマでもあり、プライベートで交際を公表しているシン・ミナとの共演も目が離せないポイントだ。

それにしてもこれだけ豪華な出演者をどう活かしてドラマを進めていくのだろうか。現在1話~6話まで配信されているが、これまでのところ4組のカップルの物語が披露されている。

済州島を舞台に、第1話~第3話ではチャ・スンウォン&イ・ジョンウンの熟年カップル、第4話~第6話では、キム・ウビン&ハン・ジミン、イ・ビョンホン&シン・ミナ、ペ・ヒョンソン&ノ・ユンソといった3組のカップルの物語が、オムニバス形式で同時進行していく。

全20話が配信される予定なので、これらのカップルの物語はまだまだ続きそうだが、これまでの見どころを紹介したい。(以下、ネタバレあり)


名バイプレーヤー・イ・ジョンウンがまさかのヒロイン役



男勝りなウニは自分の力で会社を成功させた


第1話と第2話では、生まれてからずっと済州島で暮らし、貧乏な家庭に育ちながらも自分の腕一つで会社を立ち上げ成功したチョン・ウニ(イ・ジョンウン)とウニのファーストキスの相手で、ウニと同様に貧乏な家庭で育ちながらも懸命に勉強し、銀行員となったチェ・ハンス(チャ・スンウォン)の物語が繰り広げられる。

多くのドラマでバイプレーヤーとして活躍しているイ・ジョンウンが、まさかのヒロイン役でびっくりする人もいるだろう。ジョンウンは記憶に新しいところでは、Netflixで配信中の『未成年裁判』で、キム・ヘスが演じる判事の上司として敏腕判事の役を演じ、そして日本でもリメイクされたドラマ『知ってるワイフ』(2018年)で、ハン・ジミンの母親役として出演している。

韓流ドラマファンなら一度は見たことがあるジョンウンだが、ラブストーリーの中心人物として登場したことはあまりないのではないだろうか。初恋の相手が銀行の支店長として島に戻ってきたことで、ときめきを取り戻すピュアな独身女性を演じる。

若い頃に夢を諦めたハンスはなんとしても娘の夢を叶えたいと意固地になる


一方のチャ・スンウォンは、済州島を舞台にした映画『楽園の夜』で、主人公を追い詰めるヤクザ役を演じたことが記憶に新しいが、今回は純粋に娘や家族を想い、いろいろな人から借金をしまくる冴えないサラリーマンを演じている。

酸いも甘いもかみ分けた50代のハンスとウニが、二人で高校時代に修学旅行で行った思い出の地を巡る旅をする。しかし、そこには女性社長として成功したウニに、金を工面してもらいたいと願うハンスの下心があった。

「ウニが騙されてしまうのではないか」「ハンスよ、そこまでにしようよ」などと祈りながら物語の成り行きを見守ってしまう。

済州島に住む同級生からハンスの思惑を聞いてしまうことで、ウニはハンスに騙されることはなかった。しかしその事実を突きつけられ、泣きながらハンスに抗議する姿はあまりにも切なくて胸が張り裂けそうになる。「初恋」がテーマではあるが、この物語にはほろ苦い想いしか残らない。

最終的にウニはハンスを許し、ハンスは銀行を退職して島を出ていく。とりあえず二人の物語は完結したようだが、もしかしたらこの先、別の展開が繰り広げられるかもしれない。


小悪魔な雰囲気を醸し出すハン・ジミン



男性との交際歴が豊富なヨンオク


新人海女として、済州島以外からやってきたよそ者のイ・ヨンオクを演じるのはハン・ジミン。キュートな雰囲気は相変わらずだが、今回は多くの男性を翻弄する小悪魔のような役どころだ。

自分勝手な行動を取ったり、時間にルーズなところがあったりと、古くから済州島で海女として働く先輩たちに嫌われているヨンオク。それでも海女を辞めず、済州島を離れないところに何か深い事情があるようだ。

寡黙で黙々と仕事をこなすジョンジュン


そんなヨンオクのことが気になって仕方がないのが、海女船の船長を務めるパク・ジョンジュン(キム・ウビン)。しかし男性との交際歴が豊富なヨンオクを心の底から受け入れられるか、思い悩む。

無口で余計なことを言わないが、ここぞという時には頼りになるジョンジュン。覚悟を決めたらヨンオクにもストレートに交際を申し込む男気のあるキャラクターだ。

めでたく交際をスタートさせ、幸せそうな二人だが、ヨンオクに連絡をしてくる、少しストーカーっぽい謎の人物の存在が心配だ。


とことんカッコ悪いイ・ビョンホン



島のなんでも屋として奔走するドンウク


イ・ビョンホン&シン・ミナといえば、ドラマ『美しき日々』(2001年)で兄妹を演じ、映画『甘い人生』(2005年)で、イ・ビョンホンはシン・ミナが演じる女性に翻弄される役を演じた。

古くから二人を知るファンにとって、今回の共演、しかもカップルとしてがっちり組んで芝居をすることを楽しみにしている人も多いだろう。

済州島で生まれ育ち、トラックで日用品や食料品などを売る「なんでも屋」イ・ドンソクを演じるビョンホンだが、嫉妬深く癇癪持ちで、今回はお世辞にもかっこいい役とはいえない。

実の母親との間に深い確執があるせいか、はたまたシン・ミナが演じるミン・ソナに好意を持ったが、最終的にふられてしまったという苦い過去があったためか、卑屈な態度丸出しの男性なのだ。ふられたソナと思いがけず再会してしてしまうことで、イライラしながらも彼女のことが気になって仕方がない。

うつ病を患い子どもも手放すことになったソナは済州島へ向かう


一方のミナも『海街チャチャチャ』で見せた都会的な雰囲気はあるものの、うつ病を患い、離婚して子どもの親権を争っている役柄とあって生気がない。えくぼが魅力的な笑顔をあまり見られないのは、ミナのファンにとっては残念なことだろう。

しかし難しい役どころに挑戦しているミナの演技には、引き付けられるところがある。うつ病になるとこんなふうになってしまうのか、子どもから衝撃的な言葉を投げかけられると母親はこんなにもろくなってしまうのか…といろいろと考えさせられる。

この二人の物語は始まったばかりで、第6話の最後は、ソナが海に身を投げてしまうという衝撃的な出来事で終わっている。二人の関係に新たな進展はあるのか、今後に注目だ。


済州島に住む人々のリアルな日常 そして高校生カップルの行く末は?



親同志は犬猿の仲だが、愛を育むヒョンとヨンジュ


本作は、済州島が舞台ということで、昨年Netflixで配信され話題となった『海街チャチャチャ』と似ているところがあるのかと思ったのだが、『海街チャチャチャ』のような癒し感はあまりなく、どちらかというと泥臭い。

「きれいな景色で自然に囲まれた済州島って素敵!」という雰囲気はほとんどなく、済州島で生まれ育った人たちの、他人のプライバシーにとことん踏み込んでいく日常が赤裸々と描かれる。

島の人々の日常を淡々と描いているところは『海街チャチャチャ』と共通しているが、「済州島の人は、隣の家の下着の数まで知っている」というせりふにあるように、登場する人々がとにかく他人のことに対してエキセントリックなのだ。

中でもウニの同級生の男性、チョン・イングォン(パク・ジファン)とパン・ホシク(チェ・ヨンジュン)の対立ぶりが凄まじい。昔は仲が良かったというから、仲違いした深い事情があるのだろう。

そんなイングォンの息子・ヒョン(ぺ・ヒョンソン)とホシクの娘・ヨンジュ(ユンソ)は、高校の同級生で隠れて交際をしている。二人とも優等生なのだが、ある日ヨンジュの妊娠が分かり、若い二人はどうしていいのか思い悩む。

聡明な二人は、互いの家庭が幸せではないことから、愛について懐疑的だ。しかし一方で親を反面教師としてとらえているため、しっかりしている。苦しみ考え抜いた末に、二人は子どもを育てることを決意するのだが、「隣の家の下着の数まで知っている」ほど、他人のことに興味津々な済州島の人々が、スキャンダラスな話題をほっておくわけがないだろう。

とりわけ犬猿の仲である親がどのような態度に出るのか、そして二人は幸せな道を選択できるのだろうか。親のような目線で温かく見守りたい気分だ。

まだ始まったばかりの『私たちのブルース』。豪華なキャスティングを目当てに本作を観る人も多いだろうが、第6話でジミンが演じるヨンオクが切り盛りしている店に、ビョンホン、ミナ、ウビンが一同に会する場面がある。緊迫感あふれる場面でありながら、ワクワクするシーンなのでじっくり堪能してほしい。

※Netflixシリーズ『私たちのブルース』独占配信中

■筆者プロフィール

咲田真菜

舞台・映画・韓国ドラマの執筆を手掛けるフリーライター。映画『コーラスライン』でミュージカルに魅了され、あらゆる舞台を鑑賞。『冬のソナタ』で韓国ドラマにハマって以来見続け、その流れで韓国映画、韓国ミュージカルにも注目するようになる。好きなジャンルはラブコメ、ファンタジー、法廷もの。ドロドロした愛憎劇は苦手。好きな俳優はイ・ビョンホン、イ・ジョンジェ、ヒョンビン、キム・ドンウク、チャン・ギヨン。いつか字幕なしで鑑賞したいと韓国語を勉強中。

《咲田真菜》

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