同作は、平安時代を舞台に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書きあげた紫式部の人生を描く。紫式部によってどのように『源氏物語』が生まれ、影響を与えていったか、彼女が深い関わりを持った藤原道長への想いを軸に展開する。
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会見には、主人公の紫式部を演じる吉高と、脚本を手掛ける大石静氏が登場。
吉高は、「2014年に連続テレビ小説の朝ドラに出させていただいてから、今回は2024年。10年ぶりに大きな長い作品に携わることができました」と笑顔。「男の人の社会で動いていた時代で、女の人が表に立つ、光が差す内容をやっていくうえで、沢山の人に共感していただけるような主人公を表現できたら」と意欲を語った。
紫式部の印象については、「学生の頃に教科書で学んだ人物という漠然とした記憶しかなくて。世界的に有名な女性なのに、なぜ生まれた日と亡くなった日が分からないような生涯があるんだろうとか、謎めいた女性というイメージですね」とコメント。
「大河主演は夢だった?」と聞かれると、「願ってもいなかったものなので。一生この仕事をやっていても、自分には関わらないところだろうなと思っていたので、夢だということも恐れ多くて…」と心境を吐露。
「1年半という長い期間を、どんな日々が待っているのか、どんな風景が待っていて、どんな着物があってとか、これから楽しみと、ハラハラしていく日々が待ち遠しく感じます」と期待感を膨らませた。
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「大河主演への意気込みは?」との問いには、「平安時代という未知の世界を日々想像して、鮮やかな大河ドラマになったら嬉しいです」とにっこり。「あと、私は馬に乗りたいので。大河ドラマといえば馬かなと思っていたら、今回は戦もないですから、ぜひ馬のシーンをねじこんでいただけたら。馬に乗って現場入りしたい」とちゃめっ気たっぷりに、リクエストする場面も。
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大石氏は、「若き日に紫式部が藤原道長に出会うのですが、そこからの彼への愛と執着と憎しみと、ツインソウルのように絡み合う、2人の感情を描いていきたい」と構想を明かし、「吉高さんが引き受けて良かったと思える脚本に仕上げたい」と意気込んだ。
同作は、2014年1月からNHKで放送スタート。吉高は、2023年の夏にクランクイン予定。