28日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS)には救急医・間渕則文さんが登場する。
一番近い救命センターまで約1時間を要する岐阜県中津川市。間渕さんは病気やけがに苦しむ重症者のもとへ緊急車両“ドクターカー”でいち早く駆けつけ、その場で治療を開始し病院に搬送することを使命としている。取材中にも、心肺停止状態に陥った90歳の女性患者の自宅に急行し心拍を再開させたり、脳梗塞で倒れた男性患者に薬を投与しながら40キロ離れた病院まで転院搬送したりと、「助かる命を救う」間渕さんの姿があった。こうした活動によって、中津川市では心肺停止の救命率が3%から19%に向上し、全国平均を上回っている。
「真夜中でも嵐の中でも、医者が現場に駆けつけるのは最低限」と語る間渕さん。己を律し、昼夜を問わず24時間体制で救急無線に備える日々。1秒でも出動が遅れてはいけないと、風呂に入るのは週に一度。トイレの扉はいつも開けっ放しだ。近年稀に見る猛暑となったこの夏、ドクターカーとともに走り続ける64歳の闘いを追った。
『情熱大陸』(MBS/TBS)8月28日23時から放送。