東出昌大、Winny開発者の実姉からの手紙に涙「役者冥利に尽きる」
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
映画『Winny』が3月11日に公開される。14日、都内で完成披露試写会が⾏われ、東出昌⼤、三浦貴⼤、渡辺いっけい、吹越満、松本優作監督が登壇した。
同作は、不当逮捕から無罪を勝ち取った開発者・⾦⼦勇⽒の7年の道のりを描いた作品。2002年、開発者・⾦⼦勇(東出昌⼤)は、簡単にファイルを共有できる⾰新的なソフト「Winny」を開発。試⽤版を「2ちゃんねる」に公開した。しかし、裏では⼤量の映画やゲーム、⾳楽などが違法アップロードされ、ダウンロードする若者も続出。次第に社会問題へと発展していった。
東出は同作のモデルとなった⾦⼦氏について「こんな天才がいたのかと驚きました。ここまで純粋無垢でプログラム愛に溢れた⼈が歴史と7年に渡る裁判の中に埋もれてしまったのかと」と衝撃を受けたことをコメント。演じる上では「皆さんに⾦⼦さんを知ってもらいたい、⾦⼦さんが素晴らしいからこそ⾃分も⾦⼦さんになりたいという⼀⼼でお芝居をしました。体重を増やしたり、⾦⼦さんの遺品を借りたりしましたが、⾦⼦さんを知っている⽅々皆さんが嬉々として⾦⼦さんの話をしてくれて、その⼀つ⼀つが役作りに繋がりました」と想いを明かした。
なお、金子氏は2013年7月6日に逝去。今年の7⽉で10年になる。また、2004年5⽉に逮捕された⽇から約20年近くの⽉⽇が流れようとしている。この⽇の登壇者には、⾦⼦氏の実姉から、キャスト、監督それぞれにメッセージの⼊った⼿紙が読み上げられるというサプライズもあった。東出に対しては「映画の中の東出さんは弟が⽣き返ったようで、思わず涙が出てしまいました。そして、お墓詣りをしてくださり、お墓をぴかぴかに綺麗に掃除してくださったこと、⼀⽣忘れません。本当にありがとうございました」とのメッセージが。
撮影時の東出の姿を⾒た⾦⼦氏の実姉から「勇ちゃん(金子氏)がいる」と⾔われたという東出。これには「役者冥利に尽きる」としみじみしながら、⼿紙の感想については「お⼿紙をいただけるとは思ってもいなかったので...。あとで直接お礼を申し上げたいです」と⽬を真っ⾚にして涙汲んだ。
最後に東出は「この裁判には7年の歳⽉がかかったけれど、勝者のない裁判でした。しかし誰も不⽑だとは思っていないし、未来のためにと思って戦っていらした。その中に悲喜こもごもの思いがあり、⼈の⽣き⽅、何に命を賭けるのか、⼀筋縄ではいかないし簡単に説明ができないから⼀本の映画にしたりする。その7年の⽉⽇の熱量と信念を僕らは受け取って映画に焼き付けたいと思って、それがどうやら出来たと僕は思っています」と⽬を潤ませながらコメント。イベントは幕を閉じた。
《KT》
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