書籍『シティ・ポップとラジカセ』(編著:開発社、出版社:徳間書店)が本日31日に発売となった。
同書は、70年代末から80年代にかけて、若者から人気を集めた“シティ・ポップ”や“カセットテープ”にフォーカスを当てた1冊。当時の音楽文化を紹介するとともに、伊藤銀次による、元祖シティ・ポップともいわれる山下達郎のバンド「シュガー・ベイブ」の裏話や、名曲「DOWN TOWN」の誕生秘話、佐野元春との邂逅。杉真理によるナイアガラ・トライアングル、竹内まりやとの出会い。稲垣潤一が明かす、秋元康のペンによる大ヒット曲「ドラマチック・レイン」の誕生経緯。EPOの「DOWN TOWN」カバーの経緯など、音楽ファン、シティ・ポップ・ファン垂涎の、関連アーティストたちのインタビューも収録される。
さらに、かつて「4大カセットテープ・メーカー」と呼ばれたTDK、ソニー、マクセル、AXIAの中から、最も人気の高かったTDKと、後発ながらイメージ戦略でシェアを広げたAXIAのOBたちに当時の苦労話、裏話をインタビューした。
他にも各社のカセットを写真で紹介する「カセットテープ・ギャラリー」、当時の世代で知らぬ者はいない伝説の雑誌『FMステーション』の元編集長による回顧録など見どころ満載だ。
カバーには、シティ・ポップカルチャーを代表するアーティストのひとり、鈴木英人氏のイラストが起用されている。