俵万智、『舞いあがれ!』貴司が詠んだ短歌を大絶賛「いや~たまらん」「素敵」 | RBB TODAY

俵万智、『舞いあがれ!』貴司が詠んだ短歌を大絶賛「いや~たまらん」「素敵」

エンタメ その他
拡大写真
 歌人の俵万智が、3月31日に開催され、NHKの公式YouTubeチャンネルで公開された『舞いあがれ!感謝祭』に出演。連続テレビ小説『舞いあがれ!』の短歌について批評した。

 同イベントは、同日最終回を迎えた『舞いあがれ!』のファンミーティング。劇中、貴司(赤楚衛二)の詠んだ短歌について折に触れ、俵が自身のTwitterで言及していたことが話題となっていた。

 投稿の理由について彼女は「短歌の魅力など鑑賞の手助けになるようなことできたら」とつぶやき始めたと回顧。次第にドラマの世界に惹きこまれたそうで、「貴司くんはこの場面だったらこんなことを詠むんじゃないだろうか、秋月さんはこんな短歌を詠んでるんじゃないだろうか」と妄想が広がったと振り返った。

 この日、脚本家の桑原亮子と初対面した俵。オンエアのたびにSNSで投稿することについて彼女に「ウザくなかったかということを聞きたいと思った」としながら、「喜んでくださっていたことが分かり、本当に良かった」と安堵。また俵は「自分が詠んだ歌は結局、自分の歌になってしまう」としながら、桑原が、貴司や秋月史子(八木莉可子)といった登場人物そのものが詠んでいるような歌を作ると絶賛。「脚本家の底力」とも述べた。

 さらに劇中で貴司が詠んだ3首の短歌を改めて批評。「星たちの 光あつめて見えてきた この道をいく 明日の僕は」については「最後の『僕は』という倒置法が生きている」と解説。一方で星、光、道といった大きなワードが使われていることについて、「初々しさもあるところは桑原さんが工夫されているのでは」とコメント。

 2首目の「トビウオが飛ぶとき 他の魚は知る 水の外にも 世界があると」については「作者の状況から離れて自分に引きつけて味わうことができる」と、読者が想像を広げる余地がある歌と評価。

 最後の「目を凝らす、見えない星を見るように 一生かけて 君を知りたい」を赤楚自身が読み上げると、その美声もあいまってか、俵は「いやーもう、たまらん。もう本当に素敵」と感激。「『一生かけて君を知りたい』という言葉が全てを語っている」と説明した。プロからの激賞に、赤楚は思わず「僕、書いてないのにすごい嬉しい」と照れていた。


サラダ記念日 (河出文庫)
¥475
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
チョコレート革命
¥1,287
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
花と短歌でめぐる 二十四節気 花のこよみ
¥2,090
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《杉山実》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]