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田島列島原作の漫画「水は海に向かって流れる」を実写化した同作は、クセ者ぞろいのシェアハウスを舞台に 「ワタシ、恋愛はしない」と宣言する26歳OL・榊千紗(広瀬すず)と、榊さんに淡い思いを寄せる10歳年下の直達(大西利空)がつづる物語。共演に、直達の叔父で脱サラした漫画家・茂道(高良健吾)、女装の占い師・泉谷(戸塚純貴)、泉谷の妹で直達に思いを寄せる楓(當真あみ)ら多彩なメンバーが出演。「そして、バトンは渡された」の前田哲がメガホンをとり、スピッツが主題歌「ときめきpart1」書き下ろした感動作だ。
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登壇者はこの日、作品の「水」にあわせたブルーを取り入れたスタイル。水色のロングブーツ姿で登場した広瀬は、前日に「ブルーあわせ」を知らされた前田監督が、帽子を青マジックで塗ってきたエピソードを明かし場内を笑わせた。その前田監督は「ちょっと優しくて静かな映画なので、広がりが割とゆっくりになるのかなと思う。でも、映画は最初の3日間の数字によるので、もう一度観たいなと思ったら明日またすぐ見てもらえると!」と観客に動員のお願いも。
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おすすめシーンを聞かれた大西が「お母さんのもとへ行ったシーンで、榊さんが初めてバーッて自分の感情を吐き出すシーンが僕はすごく好き。飲み込まれそうで」と話すと、広瀬は「思っていた声よりも結構出ちゃって(汗)。現場も穏やかな時間だったので、シーンとなっちゃって…」と撮影の舞台裏を明かす。
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今回が映画初出演となる當真は「こんな大きなスクリーンに私の顔がバッてのっているのが不思議で不思議で」と初々しい心境を告白。十代から活躍してきた広瀬だが、大西や當真へのアドバイスを求められると「十代の時に一緒にお仕事した人たちとは今も仲がすごく良くて、飾らない自分を全部知ってくれて、お仕事も理解してくれて、何でも話せるみたいな。皆さんと仲良くさせていただいたりするのとは、またちょっと違う距離感があって貴重だと思う瞬間がたくさんある」と、同業の友人作りの大切さを語った。
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映画の舞台であるシェアハウスで絶対譲れないルールを聞かれた戸塚は「風呂の順番だけは譲れない!」と一番風呂派をアピール。同じく大西も広瀬も一番風呂派で、実際にシェアハウスに住むことになったら「(一番じゃなかったら)一度お湯を抜いて浴槽洗って入れなおす」と譲らない構えの広瀬。シェアハウス生活はうまくいきそうにない!?
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なお、今月19日に25歳の誕生日を迎える広瀬にサプライズでバースデーケーキが贈られると「すごく嬉しいです。この作品の思い出がまた一つ増えて幸せです」と大喜び。大人になったなと思うことを聞かれると「今まではお腹いっぱいが苦しかったんですけど、『腹八分目』という言葉が、ある意味分かるようになったり、朝活しようと思ったりして、マネージャーさん達と走っています。どんどん健康志向になっています」と大人アピール。また、挑戦してみたいことを聞かれると「25歳でしか演じられない役どころをやってみたい」と、女優として新たな役に挑戦したい気持ちを明かしていた。