女優・吉岡里帆が、ピース・又吉直樹、シンガー・ソングライター吉澤嘉代子とともに25日、『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演。吉岡は、女優業にまい進するきっかけとなった映画監督のひとことを明かした。
7月14日に公開の映画『アイスクリームフィーバー』に出演する吉岡は、主題歌を担当する吉澤とは「ちょくちょく会っている」間柄。また、又吉が脚本を担当した『WOWOWオリジナルドラマ 椅子』(全8話・2022年)にも出演している。
「生まれが京都で、映画村の撮影所が近くにありまして。エキストラが足りないから手伝いにきてほしいと言われて、宮﨑あおいさんと岡田准一さんが共演した『天地明察』(2012年)で、街の人たちが空を見上げる人だかりをやったことが役者を目指すきっかけ」と話す吉岡。1日8時間ずっと空を見上げるシーンの撮影に「一瞬のシーンをこんな大勢の人で作っているのか」とカルチャーショックを受け、役者の道を目指したという。
又吉から「もし、自分に合わない仕事のオファーが来たら、どうします?」と聞かれた吉岡は、「(女優は)できて当たり前というのがあるじゃないですか」と前置きしたうえで、映画で初めて歌とギターに挑戦した時は「毎日、心臓がバクバクしていて、この動悸、どうしたら止まるなんだろう」と思っていたという。その映画とは、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(2018年)のことで、声が異常に小さいストリートミュージシャン・ふうか役を演じている。
体当たりの演技に苦労していた吉岡は、同作の三木聡監督から「やろうと思えばなんでもできるから!」と声をかけられたことで、「努力不足だったな。もちょっと頑張ろう」と吹っ切れたという。それ以来、難しい仕事がきたらその言葉を思い出すという吉岡にとって、三木監督のひとことは女優魂“開眼”のきっかけになったに違いない。