今年4月、本場のタンゴを学びにアルゼンチン・ブエノスアイレスを訪問。現地の人と踊る経験をしてきたという浅田。タンゴは曲によって違うものの、頬と頬、もしくは、おでことおでこをくっつけながら踊るのだとか。レッスンのスタートは「抱擁の練習からだった」と語る浅田。「初めは少し恥ずかしかったが、先生から『誰かのために踊るんじゃなくて2人の物語で2人で踊るものだから、2人の抱き合ったところから始まり』と言われて、先生の言うこと全てを受け入れた」と述べた。
現地では「アルゼンチンタンゴは日常」とのことで、毎日ダンスパーティーが行われているという。彼女は「ダンス歴にかかわらず、これまでの人生や歩んできた道のりが、その人のダンスやリードする姿に表れている」と説明した。それまでフィギュアスケートをやってきた浅田。「つらかったことや苦しかったことを出してはいけないと思っていたが、逆にタンゴというのは、喜びの感情だけではなく、過去の苦しかったことも隠さずに受け入れてくれた」と回顧。「その感情を大切にしながら、今もアルゼンチンタンゴと一緒に歩んでいる途中」と話していた。