草刈民代が推しだとというバレエ講師の仁美さんも、5歳からバレエ一筋に生きてきたバレリーナ。12歳の時に舞台で見た草刈の華やかさに魅了されて以来、30年にわたって推し続けるファンであり、若い頃には同じバレエ団に所属していた後輩だ。が、仁美さんが入団した当時、草刈はすでに花形で、話しかけることすらできない“雲の上の存在”。そんな草刈が、今回自宅にやってくる。
5月に誕生日を迎えたばかりの草刈のため、おもてなしのテーマは“お誕生日パーティ”に決定。仁美さんはバレエ団時代の同期2人とともに、ケーキの準備やパーティゲームなど、おもてなしの内容を決めていく。そしてどうしても、バレエをからめたおもてなしをしたい…。そう考えた仁美さんは、3人でオリジナルの振付を考えてウェルカムダンスを踊ることに。
なお、そんなおもてなしの最後に草刈が用意していたのは、仁美さんへ“世界に一つ”のプレゼント。そのプレゼントの価値を知る仁美さんは、思わず涙…。推しとファンであり、先輩・後輩でもある2人の絆に心温まる60分となっている
※以下、スタジオ収録語の草刈民代のインタビューコメント
――スタジオ収録を終えて、今どんなお気持ちですか?
収録では、リラックスしてとても良い雰囲気で皆さんとお話しできたことが嬉しかったです。皆さん高いスキルのあるプロフェッショナルな方々ですし、分野は違えど、誰もが同じような経験をしていて、何か共感していただけたことがあったんだなと思いました。
――草刈さんのお話に、MCの指原さんがぐっと涙をこらえている様子がありました。
指原さんも乗り越えてきたことがたくさんおありなのだろうと思います。常にグループの中心にいること、その立場を維持し続けることの大変さはどの分野においても同じなのではないでしょうか。
――舞台を中心に活躍してこられた草刈さんにとって、“ファン”の方とはどんな存在ですか?どんな時にファンの方からの応援を感じられましたか?
私はファンクラブを持ったことがないのですが、バレリーナ時代は私の公演に足を運んでくださった方がたくさんいらっしゃいました。公演終演後、お花を抱えて楽屋口で待ってくださっていた方もいらっしゃいましたし、カーテンコールで拍手を頂いているときには、本当にねぎらっていただいていると感じていました。
ファンの方は、本当にありがたい存在です。私の場合は「Shall weダンス?」でさらに存在を知っていただけて注目されるようになりましたし、それがバレエの仕事の幅を広げるきっかけにもなりました。注目されることで色々な責任を負うことになりましたが、そのことが「プロフェッショナルとは何か?」ということを理解させてくれる大きな要因となっていたと思います。
私が踊っていた頃の日本のバレエは、色々なことが大きく発展していった時代だったと思います。ですから私も、踊りを通して私の挑戦に共感してくださる方々に、少しでも良い踊りを観ていただきたい、新たな挑戦をしているところを見ていただきたい、そして、バレエを観る面白さを知っていただきたい、そう思いながら踊っていました。
――最後に、番組の見どころを含めたメッセージをお願いします。
誰でも若い時は自分の思いが強すぎて、競争をしたり、人に心を開けていなかったり、色々なことを経験していると思います。でも昔だったらお話しできなかった人と楽しく時間を過ごせるとか、相手のことを思いやれるとか、年齢を重ねてからでないとできないことってあると思うんですね。今回おもてなしを受けて、私はまさにその体験をさせていただきました。この放送が、ご覧いただいた方にも、「ああ、そうだな」って自分のことを掘り起こしてもらえる機会になると嬉しいです。