第169回直木賞は垣根涼介『極楽征夷大将軍』 室町幕府初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇 | RBB TODAY

第169回直木賞は垣根涼介『極楽征夷大将軍』 室町幕府初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇

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垣根涼介氏近影
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 第169回直木三十五賞が発表され、垣根涼介の『極楽征夷大将軍』(文藝春秋刊)が受賞した。垣根はノミネート3回目での受賞。

 垣根は1966年4月27日、長崎県諫早市生まれ。筑波大学卒業。2000年に『午前三時のルースター』で第17回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞しデビューした。選考当日は満57歳。

 受賞作『極楽征夷大将軍』は、北条家の独裁政権が続き、鎌倉府の信用が地に堕ちていた時代が描かれている。足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻す。

 一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?謎に包まれた室町幕府初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇となっている。

《KT》

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