園子が天国へと旅立ち、悲しみに暮れる万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)。一方、峰屋をたたむこととなった綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)。
これまで厳しい目で見てきた伸治(坂口涼太郎)は、救いの手を差し伸べられると、「こんなでっかいクジラが沈んでいくゆうに、わしみたいな小船、助けに出たところで、もろとも沈むき。せめてわしが、もうちっとマシな船ならよかったけんど。ただでさえ、底が抜けちゅうき」と断り、謝った。
また紀平(清水伸)は「おまんら2人なら、どこに行ったち、やり直せるじゃろ。先祖の墓は、わしらが守っちゃるき」と励まし、豊治(菅原大吉)も綾に対して「最後に言うちょく。おまんは女の身で蔵元となった。けんど、腐造は酒屋である限り、起こることじゃ」と同情。
そして、「おまんは、この峰屋を、殿様の酒蔵峰屋のままで幕を引いた。婆様も、ご先祖も、さぞ喜んちゅうじゃろう」とねぎらった。これに竹雄と綾は涙が止まらなかった。憎らしかった“分家ズ3人衆”の優しさに視聴者の涙を誘っているようだ。