17日放送の連続テレビ小説『らんまん』第99話では、田邊(要潤)が聡子(中田青渚)の言葉で目覚める。
後ろ盾となってくれていた森有礼(橋本さとし)が暗殺され、失意の底にいた田邊。ヤケ酒をあおる中、聡子は「今の旦那様を、森様がご覧になれば何とおっしゃるか」と嘆き、「旦那様こそが、この国で一番最初に植物学を修められた」と改めて振り返る。
聡子はまた、田邊が好きだというシダの話を持ち出し、「シダは花も咲かせない、種も作らない。それでもシダは地上の植物たちの始祖にして永遠」と語りながら、日本の植物学を切り開いてきた田邊のこれまでの功績をたたえ、「今、旦那様が始めた学問には、続く方たちがいます。あなたが、始めたんです」と、田邊の肩に手をやる。
聡子の言葉に心打たれ、「聡子…ありがとう」と深く感謝する田邊。研究室の夏の採集旅行に同行するため、自宅の戸棚で、今までホコリをかぶっていた植物採集のカバンを取り出すのだった。
明日18日放送の第100話。田邊は、今後は欧米の学者に頼らず日本人自らが学名を与え発表すると宣言。新種かもしれない花の研究に一層打ち込むようになる。一方、期せずして同じ花と出会った万太郎(神木隆之介)も…。