10月29日、ポルトガルで開かれた「世界選手権」。16ヵ国49組の中で2次予選に進めるのは敗者復活組を含めた30組。第1種目であるサンバに挑んだ浅田・オチョペアは、狭い会場でのスペースの取り合いに苦しみながらも善戦。予選通過ラインが30位という中、27位という好スタートを切った。
だが第2種目のチャチャは33位。続く第3種目、2人が得意とするルンバで巻き返しを狙ったものの、さらに順位を落としてしまい35位。次のパソドブレで高得点を取ることを期待されたが、32位。
勝負の最終種目ジャイブは山本英美監督も納得のダンスだったが、こちらもやはり32位と2次予選には進めず、わずか30分後の敗者復活戦へ臨んだ。ここから2次予選に勝ち上がれるのは18組中5組。
すると1種目目のサンバでは体のキレも良く、敗者復活組の中でいきなりの1位スタート。2種目目のチャチャ、3種目目のルンバでも1位を獲得するなど怒涛のベストパフォーマンスを見せて2次予選ヘ。そして世界のトップランカーが揃う中、最終的な結果は、49組中34位だった。
2017年の「世界選手権」で7位の偉業を達成したキンタロー。・ロペスのペアに憧れて社交ダンスの世界に飛び込んだ浅田。初の海外大会に挑んだ感想を聞かれると、涙ながらに「どうしても結果を残さないといけないと思っていた」と回顧。成績が上向かない時期は「ネガティブな声が届いたこともあった」とも明かしながら、「一緒にオチョともやれた。1人ではできなかった」と、最高のパートナーに感謝していた。