同作は、安部のデビュー小説「アイドル失格」の実写化ドラマで、不動のセンターとして輝くアイドル（山本）とアイドルに恋愛感情を抱くガチ恋オタク（小林）の2人の恋と成長を描く。ドラマ内のアイドルグループ「テトラ」を山本、川上、上西、泉が演じる。
イベントは「テトラ」の4人による主題歌「青春テトラポット」と挿入歌「おとめのアイス」のサプライズパフォーマンスでスタート。「テトラ」のキュートな歌とダンスに会場は熱気に包まれた。
パフォーマンスが終わったあと改めて「テトラ」の4人と小林、安部が登壇した。
主演を務めた山本は「ほとんど演技の経験もなかったのですが、そんななかで主演と聞いたときは本当にビックリしましたし、正直、プレッシャーみたいなものもあった」と振り返りつつ「すごく楽しく演じさせていただきました。自分にとってすごく“人生にとって大きな出来事”になったと思います」と声を弾ませた。
川上は「アイドルをしていたら内に秘めている気持ちとか人に言えない悔しい気持ちとかが芽生えてくることはあるのですが」としたうえで、「（自身が演じたキャラクターは）それを人に言っちゃうタイプなんです。グループの中でも率先して爆弾を落としていく」と説明。ただ、アイドルをしていて共感できる部分があったといい、内に秘めている気持ちを外に出すときの表情などに気を付けたエピソードを明かした。
上西は「とにかく元気に明るく演じました。ドラマの中で少し暗い部分があったのですが、少しでもテトラのメンバーが出ているシーンではみなさんに笑っていただければいいなと思いがんばって演じました」と述懐。
泉は「テトラ」のリーダー役を演じた。普段は誰かについていくタイプで「リーダー」という役割を経験したことがないそう。そのため役作りは難しかったが、NMB48のキャプテン・小嶋花梨を観察して学んだそう。泉の話を聞いた上西がダンスパフォーマンスの練習のときに泉が「ここで移動です」などと率先して声を出していたことを告げると、泉は「それは怜さんがずっと止まってるからですよ。動いてくれないから」とボヤき笑いを誘った。
安部があいさつのマイクを持つと会場のファンから「先生！」との歓声が飛び交った。安部は「『先生』と呼ばれるのはぜんぜん慣れていないのですごく気恥ずかしい気持ちもあるのですけれど」と照れ笑いを浮かべ、「でもこうやって自分の書いた小説『アイドル失格』のドラマの放送をみなさんと一緒に迎えることができてすごく嬉しいです」と笑顔を弾けさせた。
