3日放送の連続テレビ小説『虎に翼』第3話では、花江（森田望智）の存在感が際立った。
親を説得してなんとか大学に行こうとする寅子（伊藤沙莉）。もちろんそこには結婚への憧れはみじんもない。当時の女性としては先進的な寅子とは対照的なのが、花江だ。
寅子の女学校の同級生である花江。女学生のうちに結婚することが夢で、寅子の兄・直道（上川周作）と婚約中。そもそも直道を好きになったキッカケは、直道が寅子の忘れ物を届けたときの振る舞いを見て一目惚れしたのだという。
甘たるい声で、穏やかでのんびりとした性格のように見えるが、その実はまるで違う。妹の寅子に直道のことを少しずつ聞き出し、お見合いの話が進むのをひたすら待っていたのだとか。そこに至るまでの執念に、寅子は戸惑うばかりだ。その上で花江は、寅子に「どうしても欲しいものがあるならば、したたかに生きなさい」と指南までする。しばらくは寅子との生き方の違いが楽しめるかもしれない。
あした4日放送の第4話。直言（岡部たかし）も頼りにならず、寅子（伊藤沙莉）は女子部に行きたいと母・はる(石田ゆり子)に言えずにいる。そうこうするうちに花江（森田望智）と直道（上川周作）の結婚式が迫る。式が終わるまで大人しくしていてと花江に釘を刺された寅子は、「したたかに」ふるまう作戦に出るのだが…。
