【宿泊レポート】 愛犬家に嬉しい「ドッグフレンドリー」なホテルに泊まってみた……三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ | RBB TODAY

【宿泊レポート】 愛犬家に嬉しい「ドッグフレンドリー」なホテルに泊まってみた……三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ

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【宿泊レポート】 愛犬家に嬉しい「ドッグフレンドリー」なホテルに泊まってみた……三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ
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「ペットは家族」という言葉をよく聞くようになった。かつては「屋外で飼育する動物」だった犬や猫たちが、今日では「大切な家族の一員」へと変わった。食生活や獣医療の充実など生活環境の向上に伴い、平均寿命も年々伸びている。日本ペットフード協会によれば、2023年における犬の平均寿命は14.62歳と、2010年から0.75歳長生きになっているという。





「お出かけはいつも一緒」という愛犬家は多く、飲食店やレジャー施設でもペットの同伴が可能なところは少しずつ増えているようだ。ただ、一部の観光地を除くと宿泊施設は選択肢が限定される印象を受ける。特に都市部では愛犬とゆっくり過ごすことのできるホテルは多くない。

そんな中、三井ガーデンホテルが昨年12月から「ドッグフレンドリールーム」の提供を始めた。ディズニーリゾートに近い千葉県浦安市の「三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ」に、愛犬と宿泊できる部屋がオープンした。最寄りのJR京葉線・新浦安駅からは東京駅まで20分。わんこと楽しむ東京観光の拠点とするには絶好のロケーションだろう。



三井不動産ホテルマネジメントが全国で運営するホテルの中でも初の試みということで、そのドッグフレンドリーさを愛犬家の目線で紹介する。


一緒に寝るのもOK



プラナ東京ベイは、家族連れやグループが多いリゾートスタイルのホテル。みんなが笑顔で過ごせる「スマイルリゾート」がコンセプトだという。ホテルのゲートを通過すると、日常を離れたリラックスした雰囲気に包まれる。



1歳以上で10キロ以下の小型犬に限られるが、ドッグフレンドリールームには宿泊客1名に対して最大4頭まで同伴できる。頭数制限のある宿泊施設が多い中、多頭飼いの愛犬家にはありがたい。クレートに入れたり、バギーのカバーをかけたりして頭まで覆えば、他の宿泊客と同様にフロントでチェックインができる。この際、狂犬病の予防注射および混合ワクチンの接種証明書(コピー可)の提示が求められる(混合ワクチンについては抗体検査の結果証明書でもOK)。



チェックインの際、わんこを「ベッドに上げる場合はマナーウエアの着用をお願いします」と説明を受けた。逆に言えば、マナーパンツを着ければベッドで一緒に寝ても構わないということだ。ベッドに上げるのは禁止という宿泊施設は少なくない。プラナ東京ベイの「ドッグフレンドリー」な姿勢には期待が持てそうだと感じた。なお、マナーパンツは使い慣れた物を持参するのが安心だが、忘れてしまった場合にもフロントに女の子・男の子用ともに2サイズの用意があるそうだ。



チェックインを済ませた後は、フロアに描かれた肉球のサインに従って部屋に向かう。




充実のアメニティ



部屋に入ってまず感じたのはその広さ。ベッド3台に加えてエキストラベッド用のスペースもあるため、ペットカートやスーツケースなど荷物の置き場所にはまったく困らない。室内は暖色系のトーンでまとめられており、落ち着いて過ごせそうだ。






次に驚いたのは、わんこ用アメニティの充実ぶり。水飲み用の大き目のボールが1つに、サイズ違いの食器がそれぞれ2つずつ。食器が滑らないようにとの配慮だろうか、可愛い肉球がデザインされたマットが2枚用意されていた。そのほか、ウンチ回収用の袋(5枚)や足拭き用のウェットティッシュ、消臭スプレー、専用のごみ箱、抜け毛用の「コロコロ」など、愛犬同伴専用のホテルと比べてもまったく遜色はなかった。

唯一検討をお願いするとしたらトイレシートの枚数かもしれない。部屋には合計4枚用意されていたが、頭数などによって不足するケースもありそうだ。例えば「追加はフロントまで」などのメモがあれば安心だろう。











個人的に最も嬉しかったのは、ソファ横に置かれていたステップ。筆者も自宅でまったく同じ物を使っている。2頭いる愛犬のうち1頭は肩関節が弱いため、高い場所からの飛び降りには危険が伴う。ホテルに泊まる時の最大の心配事だが、このステップのお陰で安心して過ごすことができた。





また、フロアには毛足が短めの絨毯が敷かれており、足を滑らせることも爪をひっかける心配もない。さらにドッグフレンドリールームには、広めのウッドデッキも備わっている。外からの視線もさえぎられているので、シャイなわんこでも安心して外遊びが楽しめる。







ホテル内のレストランに愛犬を連れて行くことはできないが、“The garden restaurant PRANA STYLE”にはテイクアウトメニューがある。客室内でゆっくり食事ができるのは、愛犬家にとってはありがたいのではないだろうか。






ホテルの周りにはわんこも楽しいスポット



プラナ東京の周辺には愛犬と楽しめる散歩コースが多い。目の前にある浦安市総合公園には、約3万5,000平方メートルの「ニコニコ広場」があり、芝生の上で海を眺めながらわんこと一緒にくつろぐことができる。東京湾に沿って遊歩道も整備されており、天気が良ければ海に沈む夕日を見ながら散歩ができる。





ホテルのすぐ横を流れる境川には、緑道に沿ってソメイヨシノやオオシマザクラが植えられている。宿泊したのがちょうど満開の時期と重なる幸運に恵まれ、愛犬たちと思いがけないお花見を楽しむこともできた。この近くには、テラスでわんこと食事ができるハンバーグとスイーツの美味しいレストランもあり、新浦安周辺でのんびり過ごすのも良いかもしれない。


もちろん人間にもフレンドリー



ドッグフレンドリーなプラナ東京ベイは、もちろん人間にもフレンドリー。客室にはフットマッサージ器とシューズドライヤーが置かれていた。“パートナーホテル”として、ディズニーリゾートを訪れる家族やグループが多いこのホテル。歩き疲れた宿泊客にはありがたい配慮だろう。



そのほか、あらゆるタイプに対応した携帯電話の充電アダプターが2セット用意され、ベッドの近くにはそれぞれコンセントが設けられている。



冷風や温風が直接身体に当たらないよう、エアコンの吹き出し口にはプレートが設置されているなど細かな配慮もうかがえた。空気清浄機も2基用意されている。また、廊下のドリンクコーナーに電子レンジがあるのは、手作りご飯派の愛犬家にも嬉しい。








最上階(7階)には展望大浴場があり、東京湾を一望できる。このフロアにはハンモックでくつろいだり、漫画を読んだりするスペースも用意されている。1階のロビーには滑り台などが設置された「Kids Lobby」やフォトスポット、コンビニエンスストア、宅配便カウンターなどもあり、家族連れにも優しいホテルだ。









プラナ東京ベイにはシャトルバスが定期運行しており、ディズニーリゾートで遊ぶのに便利なホテルなのは間違いない。






同時に、わんこと静かにのんびり過ごしたい愛犬家にも最適なホテルだと感じた。わんこ用の食事やドッグランなどの専用施設はない。客室以外は頭まで覆うことも求められるなど、ペット同伴専用ホテルとは異なる部分はあるが、個人的には十分「ドッグフレンドリー」な環境だと感じた。




特にソファに乗るためのステップは、今までペット同伴専用ホテルでもお目にかかったことがない。ホテルの方に聞いたところ「社内で愛犬家のスタッフが集まって検討を重ねました」とのことだったが、その言葉に嘘はないだろう。

ここのドッグフレンドリールームは今のところ1室のみ。部屋数を増やしたり他のホテルでも導入したりする予定は、「お客さまのご意見を聞きながら検討していきます」とのことだ。今後の展開に期待したい。

(TEXT:石川徹)

《RBB TODAY》

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