ニューヨーク州弁護士・山口真由、水原一平被告「無罪主張」の理由を解説
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ニューヨーク州弁護士で、信州大学社会基盤研究所特任教授の山口真由が15日、『飯田浩司のOK!Cozy up!』(ニッポン放送、6時~)に電話出演。米メジャーリーグ・大谷翔平投手の元通訳・水原一平被告が「無罪主張」をした背景などを解説した。
銀行詐欺及び税金の虚偽申告で訴追されている水原被告は14日(日本時間15日)、罪状認否のためカリフォルニア州の連邦地裁に出廷し、無罪を主張した。この状況について、山口は「今回の判事が治安判事ということで、簡易裁判所の判事のような形で重罪の有罪答弁を扱う資格がなかったので今回は(有罪答弁を)避けて、日付は決まっていないのですが、次回、地方裁判所の判事(district judge)の前で、有罪答弁をするであろうと言われています」と解説。
被告が主張を変えることについては「有罪答弁をしてしまうと縛られてしまうのですが、無罪から有罪に変えることは、よくあることですね」と補足した。さらに、次回、有罪答弁を行った場合、その後どのように進んでいくのかについては「裁判官の前に現れて証人尋問するといったことが一切省略されるので、量刑を決めるプロセスに入っていくことになります」と説明。
続けて「アメリカ司法は本当に訴訟経済、コストパフォーマンスの世界で、なるべく司法にかけるコストを低く低く抑える」と背景を指摘し、「最後まで裁判で争うのは2%くらいで、その2%に司法コストを集中」と解説。「ちょっと減刑してあげるから、認めて」のような形になっているとして、「アメリカは、本当に割り切りが早いです」と、日本の司法とはかなり異なるアメリカ司法の世界について言及していた。
《KT》
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