同じ浅井企画所属、同年代の仲良し4人による作文集。今回、下積み時代に関連する東京の街をめぐるツアーや、やすの生まれ故郷・宮崎など4人旅を実施した。本書では、その土地で繰り広げられる珍道中と座談会、さらに4人の幼少期から出会い、芸人デビューなどについて、それぞれが作文を書いている。
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20代で出会った2組。当時の第一印象を問われると、若手芸人特有の“ギラギラ”していた時期が天野にあった、という話に。やすが「“君はどれくらいお笑いができるの?”みたいな感じだった」と印象を吐露すると「イヤなヤツじゃない!」と天野。ただ彼自身にも心当たりがあるようで「ナイナイの岡村くんに初めて会ったときに『へー。お笑いなのにダンスとかやってんだ』とか言っていたらしい」と苦笑いを浮かべた。
若手時代の話では、やすの裏話も。飯尾とコンビを組む話になっていたころ、突然やすが態度を急変したことがあったという。飯尾は当時について「(やすが)やさぐれていて、『どうしたの?』と聞いたんですよ。そのとき、(飯尾は)キャイ~ンのラジオと、関根勤さんの舞台の仕事をやっていて、こいつはゼロ。やすが『同じ気持ちになりたいから、(飯尾の仕事を)ゼロにしてくれ』って……。なんで、(自分で上がろうとせず、飯尾の方を)下げるの!」とツッコミを入れて笑いを起こした。
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今回、作文を提案したのは飯尾。口述筆記という手もあるが、自ら書いた方がいいと3人に勧めたという。その理由として、以前本を出したときに、テリー伊藤に褒められ「自分で書いた方がいい」と言われたからだ、と明かした。
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当初「書きたくない。俺の文章なんて誰も読みたくない」と言っていたものの、ふたを開けると数日で書き上げたというウド。彼が「これはね(作文に取り組むことができたのは)、原稿アプリのおかげなんですよ!」と告白すると、天野が「ドーピングの香りがする! お前チャットGPTに書かせたんじゃないだろな!?」と反応。ウドは「手書きだと消さなきゃいけないでしょ? アプリでやったらすぐ書き直せるから!」と、AIではなく、原稿を書く用のアプリを使って書いたと補足説明した。
天野はそんなウドの文章について「ウドの頭の中ってよく分からないけど、文章もわけ分からないんですよ。これを皆さんに体感してほしい!」とPR。「ずっと哲学の話をしてんだけど……」と内容を語った際には、ウドが「天野くん。それがもう哲学なんですよ!」と返して笑いを起こしていた。