朝ドラで話題の三淵嘉子をはじめとする、女性法律家たちの思いが綴られた『女性法律家』(有斐閣)。その復刻版が6月18日に発売された。
三淵といえば、日本初の女性弁護士にして女性初の裁判所長。女性で初めて法曹の世界に飛び込んだ人物であり、現在放送中のNHK連続テレビ小説『虎に翼』は、そんな彼女をモデルにした主人公・佐田寅子(さだ・ともこ)の半生を描いた作品だ。
ドラマの物語の行く末とともに、モデルとなった三淵自身にも注目が集まっている模様。『女性法律家』をめぐっては「復刊しないのですか?」といった問い合わせが多数寄せられ、明治10年創業の老舗出版社である有斐閣史上でも類を見ない、緊急復刊に至ったという。
同書は『六法全書』などの法律書で知られる有斐閣が1983年に刊行した書籍。13人の女性法律家たちが等身大の言葉で、法曹の世界や自らの仕事、未来への展望などを語っており、三淵は同書の執筆者代表として、自身が歩んだ裁判官への道や戦前の女性の生き方などを綴っている。
なお同社の公式サイトには『女性法律家』の特設ページが設けられており、各執筆文の試し読みが可能。合わせて三淵たちが綴った印象的なフレーズなども確認することができる。
さて、本日の見本は、読者の皆さまからのお問い合わせで復刊が実現した、こちらです! pic.twitter.com/jZxCFEc8SR
— 有斐閣 営業部 (@YUHIKAKU_eigyo) June 6, 2024
※『女性法律家 復刊版』特設ページ(有斐閣の公式サイト)