「仕事で食べられるようになったのは何歳のとき?」という質問に戸田は、16歳と回答。当時は名古屋にいて歌手でスカウトされて上京したという。給料をもらって活動しており、自分のお金で高校にも行ったと告白した。
しかし仕事との両立が難しかったのか、高2のときには「(先生から)君明日から毎日学校来ても3年生には上がれないよ!」と宣告されたという。それを聞いた戸田は「じゃあ辞めます」くらいの気持ちがあったというが、事務所が留年してでも学校に行くように勧めたという。そこで、その年は休学し翌年から高校へ。戸田は「事務所がうるさかったから行った」と話すが、「高校へ行かなかった間、大人だけの世界にいたから学校が楽しいって思えた。勉強にもやたら燃えちゃって、いい成績とって……いい成績とるとまた行きたくなる。学校いけない日に事務所に文句言ったりして…」と笑っていた。
そんな戸田がターニングポイントになった作品が「機動戦士ガンダム」のマチルダ役だったという。「もちろんアフレコのやり方もわからず、(事務所に)行けって言われてスタジオ行って…マイクのどの辺の距離に立っていいのかもわからず、ベテランたちのなかに入ってやっててて…あまりうまくいかなくて、向いてないなて思っていた」と落ち込んだという。その時に、よくしてくれたのがセイラ・マス役の井上遥とミライ・ヤシマ役の白石冬美だ。「アフレコが終わってご飯を食べに行き色々な話をしていただくのがすごくいい時間で、上手くできない本番があっても また次いったら会えるなと思った」という。戸田はその時に「そういった素敵な女性が素敵な役をやれるんだなと思った」としみじみ語った。