江戸中を熱狂させたメディア王・蔦屋重三郎の粋な人生と時代背景を大解剖する『Pen BOOKS 蔦屋重三郎とその時代。』(CCCメディアハウス)が、10月2日に発売された。
蔦屋重三郎は書店・出版を生業にし、江戸の町人文化を発信した人物だ。人気文化人を繋いで斬新な企画を立ち上げる編集者である一方、新たな才能を育てて世に打ち出す名プロデューサーでもあった。2025年には大河ドラマの主人公となる予定で、世間の注目を集めている。


同書では蔦屋重三郎研究の第一人者・鈴木俊幸や、江戸文化を深く知る講談師・神田伯山のインタビューを収録。江戸の研究者・専門家たちが語る“蔦重”の真の姿も収められており、研ぎ澄まされたビジネス感覚と体制や弾圧にも挫かれない気骨が浮かび上がる。