11月3日21時より放送されるNHKスペシャル「混迷の世紀」最終回では、共和党のトランプと民主党のハリスが激しく争うアメリカ大統領選挙がテーマとなる。
アメリカ大統領選挙は11月5日に投票が行われる予定だが、国民の主張が二分され、社会の分断が激化することが懸念されている。トランプは、記録的なインフレや不法移民の流入で暮らしが脅かされている国民の不満を吸収し、支持を拡大。一方、ハリスは「国民を団結させる大統領になる」と宣言し、移民2世で女性初の大統領を目指す姿勢に期待が寄せられているものの、選挙戦が本格化する中で支持率は頭打ちとなっている。
どちらが大統領になっても分断は乗り越えられず、むしろ対立が深まるのではないかという危機感が国民の間で高まっている状況だ。国政政治学者のイアン・ブレマーは、「民主主義のリーダー」であるアメリカが分断によって機能不全に陥れば、世界に深刻な影響をもたらすと警鐘を鳴らしている。
同番組では揺れるアメリカ国内での分断を乗り越えようとする動きや、危機感を抱くドイツやオーストリアなどヨーロッパ各国の最新の動きを取材し、最新の動きを伝える。