「感動回だった」「素敵な演奏だった」「素晴らしいヒット祈願でしたね」
『乃木坂工事中』放送後、ネットの同番組公式Xには、こうした書き込みが上がった。この日の番組の内容は、37thシングルヒット祈願。新曲のたびにヒット祈願を行う乃木坂46だが、今回は「歩道橋」の吹奏楽バージョンを高校生と一緒に合奏し、6日後に発表するというもの。協力してくれたのは、八王子学園八王子高等学校の吹奏楽部。2024年「全日本吹奏楽コンクール」高等学校の部で、みごと金賞を受賞した高校だ。
挑戦したメンバーは筒井あやめ、梅澤美波、遠藤さくら、小川彩の4名。吹奏楽でクラリネットの経験のある遠藤さくらは「全国大会金賞はスゴすぎる」とコメント。遠藤は、高校2年の夏まで部活をみっちりやってたという。それだけに「6日間(の練習)で本番というのはありえない」と話した。筒井あやめはギター、アコギ・ベースとピアノの経験も。小川は吹奏楽部経験がある。
高校生とは思えないほどしっかりとした合唱で迎え入れられたメンバー4人は、クラリネット(遠藤)、マリンバ(梅澤)、ビブラフォン(筒井)、スネアドラム(小川)の担当となった。初日にはじめて楽譜を渡され、「これ本当大変だね。これ見てやるんだもんね」「どれが自分の(部分)かわかんないもんね」(梅澤)と思わず本音。「私、ドラムロールができないんですよ、致命的なんですけど」(小川)「久しぶりすぎて」「大丈夫なんですかね。不安でしかない」(遠藤)「コレはやばい」(梅澤)などと前途多難な状態だった。合奏では、全国レベルの練習に圧倒されるシーンもあった。
初日練習を終えて遠藤は「意外と口が覚えてて、久しぶりに合奏してすごい思い出しました、自分の青春を。当時同じクラリネットを吹いてた子たちにちょっと会いたくなりました」とコメント。筒井は「想像以上に難しくてついていけるのか心配ですね。泣く寸前でした」と不安を吐露した。その後もメンバーは仕事の合間をぬって個人練習したり、カラオケ屋で練習したり…。
本番は三井アウトレットパークの野外ステージで披露。サプライズ演奏に大勢の観客が集まったが、遠藤のソロ演奏も加わり演奏は成功に。吹奏楽部顧問の先生は「1回目の練習の時は正直できるかな?って思ったんですけど…やっぱりプロフェッショナルのすごさを感じました」と感想を述べた。
スタジオでVTRを見ていたメンバーも感動で思わず涙。楽器経験のない賀喜遥香は、自分が学生の子たちに交じって和太鼓を演奏した時のことを思い出し、「右も左も分からない中…」と声を震わせた。