NHK連続テレビ小説『おむすび』で結の上司・塚本文香役を演じている濱田マリが、出演にあたっての心境を語った。
濱田は元々同作を視聴していたらしく、「出演のお話をいただいたのが、『おむすび』の放送を見始めて2週目くらいのときでしたので、『今は視聴者だけど、ゆくゆくは結ちゃんの上司になるんだ』と思うと不思議な感じがしました」と出演が決まった時の心境を振り返る。
また塚本文香役については、「ガミガミ言わないし大きな声も出さないけど、『きっと、誰も私には逆らえないんだろうな』とも思っています。私がこうしましょうと言えば、みんな聞いてくれるよね、みたいな笑。『NST(栄養サポートチーム)』を創設したすごく熱量の高い人で、怖い時期もあったかもしれないけれど、一周まわって落ち着いている。穏やかだからこそ感じる圧みたいなのが、みんなに届けばいいなと思います」と語り、「管理栄養士さんの役はやったことがないし、専門的な知識も必要になるので大変だなと思っていたんですが、根本さんの脚本はすごくイメージがしやすいんです。専門的なセリフもいっぱいあるんですけれど、キャラクターや人柄が表れているようなセリフもたくさん書いてくださっているので、とても演じやすいですね」と根本ノンジの脚本を絶賛した。
そして塚本が結をNSTメンバーに推薦したことについては、「『食』と同じくらい、コミュニケーションが大事だと思っていると思います。患者さんもやっぱり人ですから、機嫌が悪かったら食べてくれないかもしれません。でも、仲良くなれば患者さんの心も柔らかくなって、食べてくださるだろうから。塚本さんから見たら、結ちゃんはコミュニケーション能力が高くて頼りになる、『どうだ、すごいだろ!』と自慢できる部下です。一方で、まだ足りない知識を身につけ、十分でない経験も積んでほしい。管理栄養士としては少し未熟な部分もある結ちゃんですけれど、絶対に乗り越えられると思っているからこそ、安心して後を任せられると思っているんじゃないでしょうか」と語っている。
その一方、初めて共演した橋本環奈についての感想としては、「実際にご一緒させていただいて、人間のスケールが『でっけぇな!』と思っています。朝ドラには何作か出させてもらっているので、ヒロインには並々ならぬリスペクトがあるんです。実は私、気を遣うタイプなのでヒロインには近寄りがたく思っていましたが、橋本さんはそんなことないんですよね。きっと橋本さんが、そういう空気を出してくれているんだと思います。それがナチュラルにできるところが格好いいです」と評した。
さらに視聴者へのメッセージとして、「『おむすび』は、いろんなことを描いている作品なので、皆さんがどこにフォーカスをあてていただいても結構でございます。一緒におむすびの世界に行きましょう!」と呼びかけている。