NHKが2025年度の主な番組キャスターについて発表を行った。一部の番組に関しては、各キャスターからのコメントも到着している。
『NHKニュース おはよう日本』では、平日の新担当として高井正智や中山果奈が加わる。また、5時台には豊島実季や廣瀬雄大(福岡局)、矢崎智之、リポーターには石井智也(名古屋局)や岡崎太希(広島局)が新たに加わった。
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また『あさイチ』では、リポーターとして安藤佳祐や瀬田宙大、寺門亜衣子が新たに参加。地域中継リポーターには土田翼(東海)や河畑達子(山陽)、道上美璃(九州・沖縄)が加わる形となる。
レギュラー復活の『ブラタモリ』では、佐藤茉那が新担当として抜擢。『サタデーウオッチ9』は林田理沙がキャスターを務める一方、解説委員長として山下毅が出演することが明らかとなった。
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そして新番組『激突メシあがれ ~自作グルメ頂上決戦~』では、高瀬耕造(大阪局所属)と嶋田ココ(大阪局所属)がキャスターを務めることに決定した。
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各キャスターからのコメントは以下の通りだ。
■『おはよう日本』高井正智アナウンサーコメント
久しぶりに朝の番組を担当することになり、大変驚いています。「おはよう日本」では私には2つの役割があると考えました。ひとつは一緒に出演するアナウンサーの個性を輝かせること。少し経験が長いアナウンサーとして時に励まし、時に緊張をほぐし、そして時につっこんでもらいながら、新しい化学反応を起こしていきたいと思っています。もうひとつは事件・事故・災害などの緊急報道です。去年の能登半島地震では中山アナウンサーは初動の対応にあたりました。そのときに私は隣でサポートにあたるなど、互いに放送を支えあった関係です。緊急報道はできるだけ起きないことを願いつつも、もしも起きた時には命を守る、暮らしを守る放送をしっかりと届けてまいります。忙しい朝の時間帯に少し手をとめていただいて、「今」がわかる、今日一日のニュースがわかる番組を目指したいと思います。
■『おはよう日本』中山果奈アナウンサーコメント
私は2020年度に「おはよう日本」の5時台を担当していましたので、「おはよう日本」におよそ4年ぶりに帰ってくるという形になりました。番組の時間帯は国際情勢が激動となるなかで、海外の動きがかなり多く入ってくる時間帯になっています。地震や大雨など災害は時を選ばないので、番組の時間帯に入ってくる、そうした突発的なニュースに対してチームワークをいかしながら皆さんにより迅速に、より充実した放送を届けたいと考えています。どんな朝も視聴者の皆さんと時間と気持ちを共有して、「おはよう日本」という番組が皆さんの生活の一部にいつの間にかなっている、そんな番組を目指していきたいと考えています。
■『サタデーウオッチ9』山下毅解説委員長コメント
記者としてこれまで日本とアメリカで政治や選挙を中心に取材をしてきました。インターネット上に不確かな情報も溢れる中で、信頼できる確かな情報をお伝えすることに力を尽くします。これまでの経験や専門性を活かし、みずからも取材をし、難しいニュースもできるだけわかりやすく伝えます。また解説の仕事もしていますので、明日への道しるべとなる手がかりをお示しできたらと考えています。林田アナウンサーとは、ともに九州で勤務していたことがあり、今回が初めて一緒に仕事をすることになるので、とても楽しみにしています。
■『サタデーウオッチ9』林田理沙アナウンサーコメント
新年度「サタデーウオッチ9」はさらにパワーアップします。いま気になるニュースの現場はどうなっているのか、今後の影響は、そして背景は?そういったことを機動力を生かした取材と、知りたいポイントを押さえた解説で詳しくお伝えしていきます。そして「サタデーウオッチ9」でおなじみのコーナー、「デジボリ」も進化します。いまやネット上の現象が現実を脅かし、ITですとか、デジタルを取り巻く環境もめまぐるしく変化しています。そうした中で「デジボリ」では誤情報や偽情報を打ち消して正しい情報をどのように見分ければいいのかを具体的にお伝えしていきます。平日は「ニュースウォッチ9」、土曜は「サタデーウォッチ9」、素敵な1週間を皆さんに迎えていただけるように精いっぱいお伝えしていきます。
■『ブラタモリ』佐藤茉那アナウンサーコメント
実は私は高校生時代にこの番組のロケにたまたま遭遇したことがあります。その当時は、まさか自分がこうして携わることができるとは思ってもいませんでした。今回、レギュラー復活ということで、初めてご覧になる方もこれまで見てくださっていた方も楽しんでいただけるように、私自身も発見を大事にしながら、タモリさんと一緒に旅をしていきたいと思います。
■『激突メシあがれ~自作グルメ頂上決戦~』高瀬耕造アナウンサーコメント
自分で作るグルメの頂上決戦ということなのですが、早速初回の収録が先日行われ、参加をしてきました。ソフトに言うと「食ののど自慢」。踏み込んで言うと、「狂気の宴」、そういう番組だと思います。審査員が「これはとてもプロでは真似できない」、あるいは「これはもう変態です」とまでいう、常軌を逸したこだわりの数々が登場しますが、その同じ数だけ深い人間ドラマがあるということもお伝えしていける、「NHK勝負してきたな」と思っていただける番組だと思っています。今回私に課せられた使命は素直に率直に感じるままにと言われております。ですので、ストッパーを外して言いたい放題、やりたい放題の取り組みとなっております。「もう報道には戻れないかもしれない」、それぐらいの覚悟をもって取り組みたいと思います。
■『激突メシあがれ~自作グルメ頂上決戦~』嶋田ココアナウンサーコメント
高瀬アナウンサーのこれまでテレビでは見せてこなかった一面があらわになってしまう、そんな個性的な番組です。自作グルメの頂上決戦ということで、本当に出てこられる方が、とことん個性が濃いんです。毎回のように、当たり前のように、謎の機械を皆さん持ってこられますし、この食べ物が好きだから100回同じレシピを試作しましたという方も出てきます。そういった皆さんの知識についていくのが毎回大変なのですが、皆さんの人生にちょっぴり触れる場面もあり、私もこんなふうに人生を生き生きと過ごしたいと思えるような番組になっていると思います。ぜひご期待ください。