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【デスクツアー】プロの設計力とDIYでアップデート、カリフォルニア在住建築家夫婦のホームオフィス

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夫は建築家、妻はランドスケープデザイナーで、デスクを並べてホームオフィスで仕事をしている。
夫は建築家、妻はランドスケープデザイナーで、デスクを並べてホームオフィスで仕事をしている。 全 14 枚
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 米カリフォルニアに住むAoさん夫婦のYouTubeチャンネル「Gala Studio」は、自宅のDIYやガーデニング、家庭菜園など、手作り感あふれる生活の様子を配信している。夫は建築家、妻はランドスケープデザイナーで、ホームオフィスにデスクを並べて仕事をしている。この動画の半年ほど前に生まれた小さな子供との3人暮らしだ。

 この動画では、前年に大幅な改造をしたオフィスをAoさんがアップデートする様子が紹介されている。プロの設計力と充実の工房設備、そしてお買い得なアイテムを上手く活用したDIYが見どころだ。

モニターアームとデスクトレイは、中古で良質の品をGet

 小さな子供がいると、生活環境にさまざまな配慮や工夫、安全対策が必要になる。ホームオフィスも例外ではない。抱っこひもで子供を抱いて座る時ことのあるAoさんは、モニターを見やすい位置へ調整しやすいよう、モニターアームを取り替えた。Humanscale社の「M8.1」、デュアルモニター用クロスバー付きモデルだ。

役員クラスのオフィスにも似合う、洗練されたデザインと品質のモニターアーム。価格もプロ仕様だ。

 Humanscaleは、エルゴノミクス設計のオフィス家具やツール類を提供する米国の企業。業務用だけあって品質もいいがお値段もなかなかで、M8.1のクロスバー付きモデルはカタログ価格863ドル~だ。AoさんはこれをeBay(ネットオークション)で入手した。結果、どの方向にも安定してスムーズに微調整できるようになり、非常に快適に。また、ケーブルをアーム内に収納できるため見た目もスッキリして、デスク全体をミニマルにしたくなったそうだ。

スムーズな微調整が可能に。キーボードとマウスの収納に使っていた机上ラックは取り除き、デスクを全体的にスッキリさせた。

 そこで、デスクの下にトレイを取り付けてキーボードとマウスを収納することに。やや高めだった腕の位置を最適化することもでき、一石二鳥だ。購入したのはHumanscaleのキーボードトレイで、こちらもGoodwill(中古品店)で見つけたお買い得品だ。トレイの動きを妨げないよう、デスク下の配線もしっかり整理した。

引き出し機構部分(ドロワー)とトレイのセット。電動工具を使って手際よくデスクに取り付け。
3Dプリンタで自作したフックをトレイの穴に取り付けて、イヤホンの収納場所に。

2人のデスクの間に、充電ステーションをDIY

 充電ケーブルの取り回しに苦労するのは万国共通のお悩みだ。Aoさん夫婦は2人のデスクの間にケーブルを配置し共有していたが、ごちゃごちゃして使いにくい状態だった。そこでAoさんは、リプレイスした3Dプリンタ Bambu lab「P1P」を使って充電ステーションの製作に乗り出した。

改良前はデスクの隙間にケーブルを通してデバイスに接続していた。ケーブルが絡んだり、抜いたケーブルが床に落ちたりして使いにくい状態だった。

 まず、2つのデスクの間に取り付けるケーブル用のレールと、そのカバーを出力。USB-C、マイクロUSB、Lightningの3種類のケーブルを通した。

新しい3Dプリンタは、以前より印刷速度と精度が大幅に向上。肉眼では積層が見えないほどだという。Wi-Fi接続でPCからリモート監視が可能だ。
デスクの間にケーブルを通すレールとカバーを出力。素材はマットブラックのカーボンファイバーがお気に入りだ。
レールを取り付けてケーブルを通し、カバーをはめ込んだら完成。だが、さらに理想を追求する。

 このままでも使えるが、理想は「使わないときにケーブルが自動で巻き取られる仕組み」だ。そこで、滑車と錘を組み合わせ、ケーブルが後ろに引っ張られる仕組みを試したが、思ったように動かない。滑車を金属製に替え、錘の重量を上げたところ、動くようにはなったがイマイチ不格好だ。

ケーブルが自動で引っ込む機構を試行錯誤。錘を使う仕組みを試したが、結果はイマイチ。子供が引っ張る危険性もある。

 そんな時にAmazonのレコメンドに表示されたのが、車載用充電器だ。ケーブルの巻き取り機構があり、必要な3種類のコネクタもそろっている。Aoさんはこれを購入し、新たなパーツを設計・出力してデスクの下に取り付けた。ケーブルを引き出して先ほどのレールに通し、カバーを取り付ければ、理想通りの充電ステーションの完成だ。

Amazonで購入した巻き取りタイプの車載用充電器を活用。スッキリ収納される充電ステーションを実現した。

モニターライトで手元もソフトに明るく

 妻の職業・ランドスケープデザイナーは、庭園や公園、緑のある空間を設計する仕事だ。彼女はMacBookにBenQ製のカラーマネジメントモニターを接続して使用している。今回はモニターの色を正確に表示させ、目に優しい環境を作るため、妻のデスクにBenQのモニターライト「ScreenBar Halo」を導入した。

 モニターライトは、画面の反射を低減しながら目に優しいソフトな明かりで手元を照らす。ScreenBar Haloはバックライトも搭載し、モニター裏の壁面を照らす間接照明にもなる。環境光に対応して常に一定の明るさを保つことができるほか、手元のリモコンで調光も可能だ。

手元に濃い影ができないソフトな明るさで照らすモニターライト。バックライトも調光が可能だ。

 アップデートの完了後、Aoさん夫婦はお互いにデスクで使うアイテムをプレゼント交換した。Aoさんが妻に贈ったのは、GROVEMADEのヘッドホンスタンドだ。洗練されたデザインと、素材を活かした職人仕上げの質感で人気のデスクアイテムのブランドだ。妻からAoさんへはポモドーロタイマーがプレゼントされた。

ステンレスのフレームに無垢のウッドとレザーを組み合わせた、GROVEMADEのヘッドホンスタンド。
時間を区切って集中することで生産性を高めるポモドーロ・テクニック用のタイマー。ツマミを回してカウントダウンを設定する、レトロでかわいいゼンマイ式だ。

 Aoさんがこの前年に行ったホームオフィス大改造の様子は、こちらの動画で見ることができる。DIYに興味がある人にはこちらもおすすめだ。

《笠井美史乃》

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