昨年NHK BSで反響を呼んだ『舟を編む～私、辞書つくります～』が、NHK総合のドラマ10枠で地上波放送されることが決定。それに伴い、主人公・岸辺みどり役の池田エライザと馬締光也役・野田洋次郎のコメントも公開された。
同作は作家・三浦しをんの小説を原作としたドラマ。昨年の放送時には「ギャラクシー賞」第62回上期入賞決定、「東京ドラマアウォード2024」連続ドラマ部門優秀賞受賞、「第40回 ATP賞」奨励賞受賞と、さまざまな賞に輝いた。
地上波放送されるのはNHK BSバージョンからの短縮版となっており、6月17日から全10回、毎週火曜夜10時に放送される予定だ。
■池田エライザ（主人公・岸辺みどり役）コメント
放送終了から一年が経ちましたが、舟を編む、みたよ。と言っていただけることが今もあります。そしてその会話の先で、言葉について、そこに込められた想いについて、過去のこと、未来のことなどを色々教えてくださることがあるのです。作品を通して、誰かの人生を知る。この瞬間が私は幸せです。自分の舟を編んでいく…その大切な工程を、内緒話を教えてもらえているようで愛おしい気持ちになります。今回の再放送でこの作品に出会う方々が、新しい図面を描き、編み、出航する…。その手助けになれるかもしれない！それは私にとって、得難い幸福です！
■野田洋次郎（馬締光也役）コメント
このドラマの脚本をはじめて手に取り、読み進めていった時の高揚を今でもよく覚えています。言葉の海の中に潜り込み、格闘し、悩み、救われ、その海の広さに怯えながらそれでも自分の言葉を懸命に探し続ける登場人物たち。みんなが愛しい。「絶対にこの作品に携わりたい」そう強く願ったのでした。NHK 総合で再び放送されるということで、新たにまっさらな状態でこの作品をご覧になる方がいらっしゃるということを心から嬉しく思います（少し羨ましくも思います）。僕らの心はあなたのすぐ隣に、正座して、あなたとこの冒険をお供します。話が進むに連れ、普段の生活の中できっと今まで知らなかった色や景色、匂いに気づくはずです。ぜひ、楽しんでご覧いただければと思います。
