乃木坂46の6期生による初ステージ「乃木坂46 初披露の会 はじめまして、6期生です」が、横浜市・ぴあアリーナMMで開催された。
会の進行は、キャプテンの梅澤美波と副キャプテンの菅原咲月が担当。ファンの前に初めて姿を見せる11名のメンバーは、やや緊張気味に「1分間自己紹介」を行った。兵庫県出身の愛宕心響は「空手歴2年の愛宕心響です。押忍!」と元気に挨拶。「チャームポイントは、ほっぺがすぐに赤くなっちゃうことです。“ここねん”と呼んでくれると赤くなります」と話すと、ファンが「ここねーん!」と叫び、喝采を浴びた。また、「学校の食堂で毎日唐揚げを食べていました。すぐ笑う“ゲラ”ということで、“唐揚ゲラ子(からあげらこ)”と呼ばれていました」と唐揚げ愛をアピールした。

静岡県出身の大越ひなのは、「小学校の頃、教科書の内容をセリフっぽく言う同好会」に所属していたそうで、学芸会でも披露してきた寸劇を披露。恐竜役と人間役を堂々と演じ分けた。さらに、新体操を9年間経験してきたそうで、両手を後ろに組んだまま前に持ってくる特技を披露した。

東京都出身の小津玲奈は、「“小津の魔法使い”になり切って、会場に魔法をかけたいと思います!」と宣言するや、杖を振り、会場をペンライトで紫一色に。「笑い声が魔女みたいと言われるので、たくさん笑っていきたいです」と抱負を語った。

兵庫県出身の海邉朱莉は、吹奏楽部に所属していたことがあり、パーカッションを担当していたという。その経験を活かし、ボディパーカッションをしながら『キラキラ星』に乗せて自己紹介を敢行。名字が「海辺」とも読めるということで、「あかりと一緒に海行かへん?」と関西弁で呼びかけ、客席は全力で「いいよー!」と返した。
東京都出身の川端晃菜は、「2011年生まれ。乃木坂46と同い年です。5歳で出会ってからは乃木坂46一色の日々でした」と話し、自身のプライベート写真を公開。『サヨナラの意味』のMVに登場する“棘人”(しじん)の真似をしたものや、映画『あさひなぐ』のポスターに写る西野七瀬の真似をするものなどで、グループ愛を見せつけた。川端はグループ最年少メンバーだ。

山梨県出身の鈴木佑捺は、巫女の格好で登場。「やっほー! 富士山の麓からやって来ました。地元の神社では巫女さんも経験させていただきました。本日はようこそお参りしてくださいました。皆様に良いご縁がありますように」と挨拶すると、「私を好きになってくれた人には“好運”がやってきます!」と大きなお守りを見せ、早くもファンを虜にした。

鹿児島県出身の瀬戸口心月は、「この木なんの木? みつきー!」と名前の“みつき”にちなんで、3つの“き”を紹介。挑戦する「ゆうき」を持ち、チアリーディング経験者ということで「げんき」があり、明るく照らす「つき」のような存在になりたいと所信を表明。「今日は皆さんに会えて、わっぜぇうれしいがよ」と地元の言葉で締めた。

北海道出身の長嶋凛桜は、名前に“桜”がつくということで、「春づくしの女の子です。好きな季節は春で、春組のオーディションで合格しました。好きなお花は桜」とアピール。ファンがピンクのペンライトを掲げると、“桜”が満開になった。

大阪府出身の増田三莉音は、小学校では5年間コンピューター部に所属しており、エアタイピングをしながら自己紹介。運動神経が悪いらしいが、「ひとつだけ得意なこと」と胸を張って反復横跳びを披露した。さらに「もうひとつ見てほしいことがあります」とスキップを始めるが、こちらはぎこちなく、笑いを誘った。

東京都出身の森平麗心は緊張で泣いてしまったようで、持参したスケッチブックで顔を隠す一幕が。「人見知りが激しくて、今も緊張でドキドキなんですけど、話すことが大好きです。今日は皆さんにあだ名を付けてもらいたくて来ました」と語ると、いくつか候補を挙げ、最終的には「うるみん」に決定した。また、憧れである賀喜遥香のイラストを描いてきたスケッチブックを見せると、「嘉喜さんのような笑顔が映えるアイドルになりたい」と抱負を語った。

秋田県出身の矢田萌華は、「小学生からもたもたしている理由で、“もたもたのもったん”と呼ばれてきました。皆さんにはもたもたしてるなんて思われたくないので、てきぱき準備をして、秋田の伝統行事であるナマハゲをしたいと思います」と話し、頭に小さな角をつけると、「悪いごはいねーがー! 矢田萌華を推してくれる人いねーがー!」と叫んだ。
続いては特技披露のコーナー。川端はジャグリングをしながら、乃木坂46のシングルをすべて言うという特技に挑戦。このチャレンジは余裕をもって成功させ、好きなシングルは「最近の曲だと『君に叱られた』」だと明かした。海邉は、平原綾香の『Jupiter』を披露することに。広い音域と大きな声量を示してくれた。今後、歌いたい乃木坂46の楽曲は『光合成希望』だという。

森平は、『ここにはないもの』に合わせてバレエを披露。自己紹介では泣いていた森平だったが、堂々とした舞を見せると、場内は拍手に包まれた。バレエは4歳から習っていたという。愛宕は、3年間所属していた華道部の経験を活かし、あらかじめ進めておいた生け花の作品に最後の一刺しをすることに。6期生の「春組」と「夏組」のカラーをイメージし、グループカラーの紫を中央に据えた大作で、「今後、6期生が乃木坂46に融合することをイメージした」そうだ。

着物姿の矢田は、地元の羽後町に伝わる「西馬音内盆踊り」を披露することに。日本三大盆踊りのひとつで、週に1回、小1から習っていたという。また大越は、4歳から習っていた書道の腕を見せつける。大きな半紙に大きな筆で書く書道パフォーマンスを「ヤー!」と叫びながら披露。「舞」と書いた大越は、『タイムリミット片想い』に何度も出てくる言葉と説明した。自己評価は「100点中6点」だという。



小津は、『Actually...』に乗せて、自ら考案した創作ダンスを披露。ダンス歴はバレエ12年で、中高ではダンス部に入っていたそうだ。そしてパティシエのいで立ちで登場した増田は、片手で卵割りに挑戦。黄身が潰れてしまったので再挑戦すると、二度目は見事に成功、ちなみに、料理が得意なのかと思いきや、「料理はできない」という。


長嶋は5歳から11歳まで習っていたフラダンスを『裸足でSummer』に乗せて披露。鈴木は乃木坂46イントロクイズに挑戦し、「小学生から乃木坂46を愛してました」というグループ愛を証明した。そして瀬戸口は、高校で打ち込んでいたチアリーディングを『他人の空似』に乗せて元気に披露。「大会や地元のイベントに出ていた」という。


最後に6期生初めてのパフォーマンスを披露。『OVERTURE』が流れ始めると、会場のボルテージが一気に上がる。会場一体が紫色に染まり、大声援が11人の登場を待つ。瀬戸口がセンターに立ち、初めての口上を述べ、『おひとりさま天国』から6期生のライブが始まった。




緊張のパフォーマンスを終えると、森平は「ペンライトを振られることってすごいことだと思って、感動しました。ありがとうございます」と締めくくり、キャプテン・梅沢は「乃木坂46の未来が本当に楽しみです。6期生のみんなに伝えたいのは、このグループを自分がどれだけ愛して、思いを寄せられるかで、自分に返ってくるものが全然違ってくるから、どんな時も乃木坂46を強く思って、これから頑張っていってほしいなと思います」とエール。そして菅原は、「乃木坂46には優しい先輩がたくさんいるので、何か困ったことがあったら、なんでも聞いてほしい」とアドバイスを送った。