チャンネル登録者数1000万人超えの韓国ユーチューバー、ツヤンが警察の調査に応じるために出頭したものの、わずか30分で拒否して警察署を後にした背景に注目が集まっている。
ツヤンは4月16日、自身がYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」のキム・セウィ代表を脅迫・強要の容疑で告訴した事件と関連し、ソウル江南(カンナム)警察署に出頭した。
警察署に姿を見せたツヤンは、「(キム・セウィは)2024年7月から虚偽の内容に基づいて疑惑を提起したり、周囲の人々を苦しめたりしてきた。にもかかわらず不起訴処分が下されたことがつらかった。その点についてしっかり説明し、より良い結果につながるよう話したい」と述べた。
また、「私自身が苦しめられたのも大変だったが、周囲にまで被害が及んだことに対しては怒りと我慢できない思いがあった。私のような人がこれ以上出ないよう、今日は誠実に調査に臨みたい」と語った。

警察によると、2024年7月30日、キム・セウィは自身のYouTubeチャンネルを通じて、ツヤンの脱税などプライバシーに関する問題を暴露し、釈明を強要したほか、繰り返しツヤンの写真や投稿を掲載したことを理由に告訴された。
しかし警察は今年2月12日、ツヤンが告訴取り下げ書を提出したことを理由に、情報通信網法違反や脅迫などの容疑について「却下」の決定を下した。
これに対してツヤン側は、警察が事件を検察に送致しなかったことに異議を唱えて申し立てを行い、ソウル中央地検はこれを受け入れ、補完捜査を行うよう警察に指示した。
こうした経緯を経て、警察の調査に応じるためにこの日出頭したツヤンだったが、調査開始からわずか30分で取り調べを拒否し、警察署を後にしたことで疑問を呼んだ。
ツヤン側の法律代理人は、「警察がまったくツヤンを被害者として扱っていないように見え、保護する意思も感じられなかった。また、公正な捜査が行われているのか疑わざるを得ない状況もあったため、警察での調査を一旦見直し、必要であれば改めて調査に応じるつもりだ」と説明した。
なお、ツヤンは昨年7月、元恋人でもあった元所属事務所の代表(故人)から数年間にわたって暴行、恐喝、性的暴行、不法撮影の被害を受けたと明らかにし、大きな注目を集めた。
(記事提供=OSEN)
◇ツヤン(Tzuyang)プロフィール
1997年4月25日生まれ、本名パク・ジョンウォン。2018年頃からユーチューバーとして活動。見た目とはギャップのある“大食い”動画で愛され、YouTubeチャンネル登録者数は1140万人(2025年1月現在)に上る。韓国ギャラップ社が2024年6月に発表した「韓国人が最も好きなユーチューバー」で1位を獲得しており、テレビ番組やCMにも出演して活躍。ゲームグラフィック&漫画アニメーション学科を卒業しており、絵がとても上手い。
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