NHK大阪放送局は、2025年度後期の連続テレビ小説『ばけばけ』の番組ロゴを発表した。
今回デザインを手掛けたのはタイポグラフィを用いたグラフィックデザインやロゴデザインを得意とし、広告、ファッション、音楽業界など幅広い分野で活動する西澤和樹。モチーフとしては、人が無意識に書く「くせ字」が選ばれた。

西澤は「二人のヘンテコで愛おしい日常、その“空気感”を感じてもらえるロゴを目指しました」とコメントしている。

西澤と制作統括・橋爪國臣のコメント全文は以下の通りだ。
■西澤和樹コメント
二人のヘンテコで愛おしい日常、その“空気感”を感じてもらえるロゴを目指しました。モチーフに選んだのは人が無意識に書く「くせ字」。自分にとってはごく普通の文字が、他者の目には少しおかしく、だからこそ面白く映る—そんな視点のずれが二人の生活をのぞくこの物語とどこか重なり合うように思いました。揺らぐリズムと整いきらないフォルムがぬくもりを帯び、そっと物語の輪郭を浮かび上がらせてくれることを願っています。
■制作統括・橋爪國臣のコメント
西澤さんのデザインはどこかで見たことがあるようでよく見ると見たことがない、そして何度も見返すと、その度に発見があります。そんな西澤さんにロゴを作っていただければ、この物語にぴったりなのではないかと思ってオファーしました。わかりやすいモチーフではなく、二人の生活の雰囲気をロゴにしてほしいとお願いしたので、とても難しい依頼だったと思います。完成したロゴを見て、『ばけばけ』の世界観にマッチした素晴らしいロゴだと思いました。フォントのようでフォントでなく、ゴシックでも明朝でもない、とてもオリジナルな『ばけばけ』の文字。トキとヘブンの日常の物語が描き出す、二人の当たり前なことを何度もかみしめるかのようなロゴです。毎日の放送でこのロゴを目にするたびに、ドラマと一体となってその味わいを深めていただけると思っています。