ロサンゼルス・ドジャースに新たな光が差した。韓国出身の内野手キム・ヘソン（が、現地時間5月6日にメジャーリーグ（MLB）デビュー戦で攻守走にわたる全方位での活躍を見せ、強烈なインパクトを残した。
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この日、キム・ヘソンはフロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われたマーリンズ戦に「9番・二塁手」として先発出場。4打数2安打1打点1得点1盗塁という成績を収め、チームの7対4の勝利に大きく貢献した。
初ヒットは、かつてサイ・ヤング賞を受賞した実力派投手サンディ・アルカンタラから左前へ打ち返した鋭いヒットだった。続く打席では、2塁への盗塁にも成功。その直後、打席に立った大谷翔平がツーランホームランを放ち、キム・ヘソンは大谷とともにホームを踏んだ。デビュー戦での初安打、初盗塁、初得点という華々しい記録にファンからも称賛の声が集まっている。
試合後、キム・ヘソンは「強いチームに加わったからには、少しでも力になりたいと思っていた。今日はそんな1日になってうれしい」と喜びを語った。また、「ホームランを打った後に大谷選手が祝ってくれたのが、本当にうれしかった」とも話し、スーパースターとの共演への感激もにじませた。
鮮烈な一歩を踏み出したキム・ヘソン。彼の今後の活躍に、期待が高まっている。
というのも、この日の試合では主力外野手テオスカー・エルナンデスが3回裏の守備中に右太ももの痛みを訴えて途中交代。エルナンデスは翌7日にMRI検査を受ける予定で、状態によっては故障者リスト入りの可能性もある。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「エルナンデスの状態は芳しくない」と説明した。
この不測の事態により、キム・ヘソンにはさらなる出場機会が巡ってきた。ロバーツ監督は「キム・ヘソンを7日の試合で中堅手として起用する予定」と明言。デビューからわずか3日でポジションを越えた起用が決定し、チーム内でのユーティリティ性を評価されていることが伺える。
ロバーツ監督はキム・ヘソンのプレーについて「2安打を記録するなど素晴らしい活躍だった。守備も安定しており、ドジャースに火をつけた」と称賛を惜しまなかった。
当初、キム・ヘソンは1週間のメジャー経験を経てトリプルAに戻る予定と報じられていたが、思わぬ負傷者の発生により、メジャーリーグでの出場機会が延長される可能性が高まっている。
マイナーリーグではすでに外野守備の経験を重ねており、メジャーでもユーティリティプレーヤーとしての価値を証明できるか、今後の活躍に注目が集まる。
