“17通のSOS”を残し28歳で亡くなった韓国女性キャスター 局はいじめ認定も加害者出演継続に視聴者激怒 | RBB TODAY

“17通のSOS”を残し28歳で亡くなった韓国女性キャスター 局はいじめ認定も加害者出演継続に視聴者激怒

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“17通のSOS”を残し28歳で亡くなった韓国女性キャスター 局はいじめ認定も加害者出演継続に視聴者激怒
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韓国の地上波放送局MBCが、昨年9月にこの世を去った気象キャスターへの“社内いじめ”を認めて謝罪した。

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しかし、遺族が“加害者”、“傍観者”と名指ししたキャスターたちは、今も天気予報のコーナーに出演し続けていることから、疑問の声が上がっている。

MBCは5月19日、ニュース番組『ニュースデスク』を通じて「雇用労働部(日本の厚生労働省に相当)の特別勤労監督の結果を重く受け止め、いじめがあったという判断を認める」として遺族に謝罪。あわせて「共生協力担当官」の新設や、フリーのスタッフによる通報システム導入などの再発防止策も発表した。

オ・ヨアンナさんは2021年から同局の気象キャスターとして活動していたが、昨年9月に突然この世を去った。訃報が報じられたのは、約3カ月後のことだった。

遺族によると、オ・ヨアンナさんは先輩たちからの継続的ないじめに苦しみ、10カ所以上の精神科でカウンセリングを受け、最終的には17通もの“メッセージ”を残してこの世を去ったという。

遺族の神経を逆撫でするような局の対応

オ・ヨアンナさん
(写真=オ・ヨアンナさんInstagram)

彼女の実兄は4月30日、「私たちが伝えたいのは、妹が受けたのは“誰もが人生で一度は経験するような理不尽”ではなく、“人を死に追いやるほどの深刻ないじめ”だったという事実です。妹は壮絶な苦しみの末にこの世から去りましたが、一部の加害者は今も何事もなかったかのように天気を伝え、平穏な日常を送っています」と無念さを吐露していた。

さらに、「妹はこの世を去ったのに、何の責任も取らずに過ごしている加害者たちの姿を見るのは、遺族にとっては“二次加害”としか感じられない」とし、「加害者と見て見ぬふりをしてきた人たちが、自らの過ちを認め、心からの謝罪と反省を示してほしい」と訴えた。

MBCが正式に謝罪した同日の『ニュースデスク』で気象コーナーを担当したのは、故人と同期だったクム・チェリムだった。彼女は、“いじめの温床”になったとされるメッセージアプリのグループチャットには参加しておらず、“加害者リスト”には含まれていない人物だ。

しかし、翌20日朝の『ニューストゥデイ』では、遺族が加害または傍観の当事者として言及していたキム・ガヨンが、何の説明もないまま平然と登場。

さらに同日正午の『12 MBCニュース』では、長年気象キャスターとして活動し、加害者の一人として名が挙がっているイ・ヒョンスンが出演したことで、視聴者の怒りはさらに高まっている。

MBCは今回の事件をきっかけに、組織文化の改善を約束しているが、当事者とされるキャスターの“出演継続”という矛盾した対応に、視聴者からは「本当に謝罪する気があるのか」「局が加害者をかばっているだけではないか」といった批判が噴出している。

(記事提供=OSEN)

◇オ・ヨアンナさん プロフィール

1996年4月30日生まれ。韓国・光州出身。ソウル芸術大学の文芸創作科を卒業。一時はアイドル練習生を目指し、2017年に行われたJYPエンターテインメントの練習生13期公開オーディションに参加。「Hermoso Beauty賞」を受賞し、副賞として3カ月の受講券を受け取った。同オーディションの同期にNiziUのマコ、Stray Kidsのスンミン、元FANATICSのユンヘなど。以降、2019年5月に行われた韓国の伝統美人を選抜する「全国春香(チュニャン)選抜大会」で「スク」に選出。2021年、地上波テレビ局MBCの気象キャスター公開採用に合格し、同局で活動を続けた。しかし2024年9月15日、28歳でこの世を去った。

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《スポーツソウル日本版》

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