韓国のインディーズバンドに所属する30歳ボーカルが、過去の飲み会で犯したとされるセクハラ疑惑に「よく思い出せないけど、謝罪する」と伝えた。
「ナ・サンヒョンバンド」のボーカル、ナ・サンヒョンは5月23日、自身のX(旧ツイッター)に謝罪文を投稿。「立場表明が遅くなったことを深くお詫び申し上げます。まずは他の誰よりも、私の過去の行動によって不快感や不便さを体験された方々に心よりお詫び申し上げます」と伝えた。
また、「(問題の行為は)約3~4年前、飲酒状態のときに起きた出来事で、具体的な状況はよく覚えていません。当時も深く反省し、その後も継続的に改善の努力をしてきました」とし、「そのときに直接謝罪できなかった点も、非常に申し訳なく思っています」と、謝罪が遅れた点に言及した。
さらには、「遅くなりましたが、投稿者の方に個人的に謝罪を申し上げたいと思います。もしよろしければ、メッセージをお願いします」と被害者に直接謝罪する意思を示しつつ、「投稿者に対する二次加害は絶対にあってはなりません」と呼び掛けた。
この騒動の発端は、韓国のとあるオンラインコミュニティに投稿された暴露文だった。投稿者によると、ナ・サンヒョンが過去の飲み会で酔ったふりをして、隣に座っていた女性の太ももを触ったという。同氏は「女性が酔っていればそのまま手を置き、(女性が)酔っておらず何かを言われたら“うっかり”と驚いたふりをする」と、ナ・サンヒョンの行為に“計画性”があったと主張していた。
当初、この投稿は匿名性や証拠不足から単なる噂として扱われていたが、ナ・サンヒョン本人が一部の事実を認めたことで、事態は大きく波紋を広げている。
謝罪文の最後に、ナ・サンヒョンは「自分が大切にしてきた価値観に合わない行動をしたという点で、重い責任を感じています。今後はより明確な倫理基準を持って行動します」と再発防止を誓っていた。
ナ・サンヒョンは1995年1月18日生まれの30歳。ソウル大学在学時の2014年、同じ大学に通っていたベースのペク・スンリョル、ドラムのカン・ヒョヌンとともにインディーズバンド「ナ・サンヒョンバンド」を結成し、2015年にEPアルバム『ジリジリ』でデビューした。

以下、ナ・サンヒョンの謝罪文全文。
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まずは立場表明が遅なったことを深くお詫び申し上げます。
まずは他の誰よりも、私の過去の行動によって不快感や不便さを体験された方々に心よりお詫び申し上げます
過去に飲酒後のことで具体的な状況がよく思い出せないなか、投稿者の方を傷つけることになってしまいました。そのときに直接謝罪できなかった点も、非常に申し訳なく思っています。
遅ればせながら、この場を借りて謝罪いたします。遅くなったことは承知しておりますが、今からでも個人的に謝罪を申し上げたいです。もしよろしければ、メッセージをお願いします。どうか、投稿者に対する二次加害はお控えいただけますようお願いいたします。
約3~4年前、飲酒状態での言動について大きく指摘を受け、大いに反省し、その後は周囲の方々の助けを受けながら、継続的に問題の改善に努力してまいりました。今後も、これに関連して類似のことが起きないよう、より深く反省し努力してまいります。改めて、不快な思いをされた当事者の方に謝罪申し上げます。
この件でご心配をおかけしたすべての方々にも謝罪申し上げます。普段、自分が考え、発言してきた価値観に合わない行動をしたという点で、より重い心持ちでおります。私が大切にしてきた価値たちを行動で守っていけるよう、より明確な基準を設け、努力してまいります。改めて、申し訳ありませんでした。
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