「性行為映像の不同意撮影」で有罪判決を受けた元ガンバ大阪の韓国人FWファン・ウィジョが、全得点に絡む活躍で現所属チームを1部残留に導いた。
アランヤスポルに所属するファン・ウィジョは5月26日(日本時間)、アウェイで行われたスュペルリグ(トルコ1部)第37節のコンヤスポル戦に先発出場。
前半38分に先制ゴールを決めると、2分後の同40分にはユスフ・エズデミルの追加点をアシストし、チームに2-1の勝利をもたらした。これで勝ち点を42に伸ばしたアランヤスポルは、降格圏内の16位ボドルムFK(勝ち点37)と5ポイント差の15位とし、最終節を残して1部残留を確定した。
この日、ファン・ウィジョの1ゴール1アシストがなければ、クラブは最終節まで残留争いに巻き込まれた可能性もあった。
ファン・ウィジョは今季リーグ戦で29試合7ゴール1アシストを記録中。前節の第36節ベジクタシュ戦で約5カ月ぶりのゴールを決め、今節も1G1Aと、シーズン最終盤にきて好調ぶりを披露している。
代表資格は事実上の“永久剥奪”
ただ、クラブでどれだけ好パフォーマンスを見せても、現在のファン・ウィジョが韓国代表に復帰する可能性は“ほぼゼロ”に等しい。
というのも、ファン・ウィジョは今年2月14日、女性の同意なく性行為映像を撮影した容疑で「性暴力犯罪処罰法違反(カメラなどを利用した撮影)」が適用され、ソウル中央地裁から懲役1年、執行猶予2年の有罪判決を言い渡されているからだ。同判決では併せて200時間の社会奉仕、400時間の性暴力治療講義の受講も命じられている。現在はファン・ウィジョ側、検察側ともに判決を不服とし、いずれも控訴している。
ファン・ウィジョは2022年6月から9月までの間、4回にわたり女性2人の同意なくプライベートの性行為映像を違法撮影した容疑で物議を醸した。2023年6月に「ファン・ウィジョの元恋人」を名乗る人物がSNS上で一連の主張を暴露したのがきっかけで、ファン・ウィジョも昨年10月の初公判で罪を認めた。
なお、「元恋人」を名乗ってファン・ウィジョの撮影映像を無断で流出したのはファン・ウィジョの実兄の妻。彼女も昨年9月、性暴力処罰法上のカメラなどを利用した撮影・頒布(はんぷ)などの容疑で、最高裁で懲役3年の実刑判決を言い渡されている。
この事件によって、ファン・ウィジョの韓国代表資格は事実上の“永久剥奪”となっている。

ファン・ウィジョは1992年8月生まれの32歳。2013年に韓国Kリーグの城南一和天馬(ソンナム・イルファ・チョンマ/現・城南FC)でデビューし、2017~2019年はJリーグのガンバ大阪でプレー。J1通算59試合23ゴールを記録し、2018年はJ1年間ベストイレブンにも選ばれた。
その後は2019年夏にボルドー(フランス)移籍を通じて欧州進出を果たすと、2022年夏にノッティンガム・フォレスト(イングランド)へ移籍し、レンタルでオリンピアコス(ギリシャ)、FCソウル、ノリッジ・シティ(イングランド)、アランヤスポル(トルコ)でプレー。2024年夏にアランヤスポルへ完全移籍加入し、2024-2025シーズンは現在までリーグ戦29試合7ゴール1アシストを記録している。
(記事提供=OSEN)
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