NewJeansの活動休止が長引いている。
最新アルバムのリリースから1年が経過したものの、今後の活動については依然として明確な発表がない。
NewJeansが最後にリリースしたのは、昨年6月の日本向けダブルシングル『Supernatural』。韓国での最新作は同年5月の『How Sweet』で、それ以降は新作の発表が途絶えている。

2022年7月にデビューしたNewJeansは、『Attention』『Hype Boy』『Ditto』『Super Shy』などのヒット曲を連発し、急速に人気を集めた。そんな彼女たちにとって、1年以上もアルバムを出していないのは今回が初めてだ。これまでで最も長かった空白期間も、2ndミニアルバム『Get Up』から『How Sweet』までの約10カ月だった。
空白の理由
長期の空白が生じている最大の要因は、所属事務所ADORとの法的トラブルにある。メンバー5人は専属契約の解除と個人活動の意思を示しているが、ADOR側がこれに反対し、双方は法廷で争っている。
現在、NewJeansのメンバーによる個別活動は制限されている。ADORが申し立てた「企画会社としての地位保全および広告契約の締結禁止」の仮処分を、裁判所が認めたためだ。
さらに裁判所は、ADORが追加で申請した「間接強制」も認めた。これにより、今後メンバーがADORの同意なく芸能活動を行った場合、1人あたり10億ウォン(約1億400万円)を賠償しなければならない。5人全員が個別活動を行えば、最大で50億ウォン(約5億2000万円)の賠償金が科される可能性がある。

この背景には、仮処分決定後にもかかわらず、メンバーが「NJZ」という名前で香港公演に出演し、新曲を披露した行為がある。裁判所はこれを仮処分違反とみなし、今後も同様の違反が起こり得ると判断した。現在も専属契約の有効性をめぐる本訴訟は継続中だ。
ファンとの交流は継続
一方で、公式活動は休止しているものの、NewJeansのメンバーたちはSNSを通じてファンとの交流を続けている。最近では、誕生日を迎えたミンジとヘリンが写真や感謝のメッセージを投稿し、近況を報告した。
しかし、ステージでのNewJeansを待ちわびるファンの“飢え”は深まっている。
K-POP業界では、人気グループが1年以上活動を休止することは、競争力の維持という点で大きなリスクとなる。 実際、NewJeansが活動を休止している間にも、多くの新人グループがデビューし、“第5世代”がK-POPの主流として台頭してきている。同世代で競い合っていた他グループは、積極的な活動で実績を重ね、グローバルファン層の拡大に成功している。
そんな中でも、NewJeansは、米ビルボードが最近発表した「21 Under 21」リストに2年連続で選出された。これは、世界中の21歳以下のアーティストの中から、音楽業界への影響力を基準に選ばれるもので、彼女たちの存在感が今もなお健在であることを証明する評価となった。
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。