コンクリートと木のいいとこ取り!? 100年後も住める狭小住宅の秘密 『住人十色』 | RBB TODAY

コンクリートと木のいいとこ取り!? 100年後も住める狭小住宅の秘密 『住人十色』

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6月7日午後5時から放送されるMBS『住人十色』 (C)MBS
6月7日午後5時から放送されるMBS『住人十色』 (C)MBS 全 5 枚
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 6月7日のMBS『住人十色』では、「コンクリートと木のいいとこ取り! 100年後も住める狭小ハウス」が放送される。

建坪10坪のコンクリートと木のいいとこ取りをした家 (C)MBS

 今回舞台となるのは、東京都大田区。建坪10坪ながら明るく開放的なスペースを実現した、コンクリートと木のいいとこ取りをした家が紹介される。

2階にある15帖のリビングダイニングキッチンは住宅密集地とは思えないほど明るく開放的 (C)MBS

 住人(アルジ)は、建築家の夫と小学校教員の妻。今は子どもと3人家族だが、間もなく双子が誕生する予定だ。昨年、夫妻の地元に建てた新居は住宅密集地にあり、三方を住宅に囲まれている。しかも建坪はわずか10坪。テニスコート約8分の1の広さしかない。

床を40センチ下げて設けた4帖のリビング (C)MBS

 家の中に入るのは、正面玄関とは別にある家族用の玄関から。メインスペースは2階で、15帖のリビングダイニングキッチンは外と視線が合わない高い位置にある大きな窓から光を採り込んでいるので、住宅密集地とは思えないほど明るく開放的だ。そんな家は、狭さと暗さを克服するため、コンクリートと木の良さを“いいとこ取り”したのだという。

さまざまなアイデアが詰まったキッチン (C)MBS

 子どもの誕生を機に、新居を構えることを決意した住人(アルジ)夫妻。空き家になっていた夫の実家を譲り受けたが、そこは周りを住宅に囲まれた狭小地だった。そこで建築家である夫が考えたのが、コンクリートと木の良い部分を使った家。そもそもコンクリート造の優秀な点は、耐震性、耐火性に優れているところ。さらにこの家が建つエリアの耐火基準では、耐火性に優れたコンクリート造の場合、木造より10%広く建てられるというメリットがあった。

将来はスペースを貸し出す計画もあるという、22帖の地下室 (C)MBS

 そんなコンクリートに温もりのある木を組み合わせた家の建て方は、大きなコンクリートの箱の中に木造の家を入れ、木の屋根で蓋をしたというなんともユニークな方法。家全体の壁はコンクリートだが、床は木なので、子どもも安心して遊ぶことができる。また4帖のリビングは、床を40センチ下げて設けた。段差で区切ることで、ワンルームながら立体感のある空間になっている。

 キッチンは、片側のカウンターが1メートルと少し高め。小学生教員の妻が立ったまま仕事ができるスタンディングデスクを兼ねている。こうしてスペースを有効活用したことで、狭小ながらセパレート型の大容量キッチンを実現。しかもわずかな隙間も有効活用し、アイデアが詰まった引き出し収納も制作した。

 1階は寝室と、1帖の夫のワークスペース。さらに先に進むと階段が現れ、下にはまるで秘密基地のような22帖もある地下室が広がっている。現在は遊び場などとして使っているが、近い将来、子どもが増えたら木で壁を作って個室にするという。さらにもっと先の将来には、スペースを貸し出す計画も。そのため地下室は家の正面玄関から入れるようになっている。

 夫は「コンクリートを100年ぐらいは自分で使い倒そうと思って作ってるんです」「ここを作ったからには、僕の代と子どもの代、もっとその先の代まで愛される建物になってほしいっていう願いがある」と明かす。

《ハララ書房》

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