プロバスケットボール選手のホ・ウンが元恋人の法的代理人を告訴したが、警察は「嫌疑なし」の判断を下した。
法律事務所「チョンジェ」のノ・ジョンオン弁護士は6月5日、公式の報道資料を通じて、「昨年10月にホ・ウンが私を虚偽告訴教唆および名誉毀損で告訴した事件について、ソウル江南警察署は不送致処分を決定した」と明らかにした。
事の発端は、2018年だ。ホ・ウンとA氏が知人の紹介で出会い、恋人関係に発展した。
2度の中絶で破局も…
ホ・ウン側によると、A氏は3年間で2回の妊娠を経験した。最初の妊娠でホ・ウンは一生の責任を負うと言ったが、A氏が中絶手術を決定した。
2回目の妊娠でA氏は、出産前に必ず結婚しなければならないと主張し、ホ・ウンは結婚についてはもう少し考えてみなければならないと理解を求めた。最終的にA氏は中絶したが、以降は信頼関係が破綻し、2人は2021年末に恋人関係を終えたという。

しかし破局後もA氏は、ホ・ウンを数回にわたってストーキングし、麻薬投薬の事実を自白しながら、ホ・ウンの所属事務所に自身の精神疾患や不妊の可能性などは、すべてホ・ウンのせいというメッセージを送ったりしたという。
最終的にホ・ウンは、恐喝や脅迫が続くことからA氏を告訴した。
この事実が知られると、元恋人のA氏は反論。むしろ自分がホ・ウンからストーキングされたと主張した。
A氏によると、最初の中絶手術後、ホ・ウンから一方的な別れの通知を受けた彼女は、他の男性と交際を始めたという。それを知ったホ・ウンは、A氏に連絡を試みた。連絡を取らずにいると、自分の命を盾にしたり、A氏の家にも侵入したりして、ストーカーのように振舞ったというのだ。
告訴されたA氏は法的代理人として、ノ・ジョンオン弁護士が選出。彼はメディアを通じて、「女性は欲望の排泄口ではない。このようなことを行い、先に元恋人を告訴する男性がいるとは想像もできなかった。是々非々を明らかにし、被害女性に対し2次加害を続けるホ・ウン側、一部メディアに対して、善処なく強硬対応する計画だ」と答えていた。
こうしてホ・ウンは、元恋人A氏から性的暴行の容疑で告訴されたが、2024年8月、証拠不十分により「嫌疑なし」とされている。一方でA氏は、送検された。
ホ・ウンはその後の同年10月、A氏の当時の法的代理人であったノ・ジョンオン弁護士が虚偽の告訴をそそのかしたとして、虚偽告訴教唆および名誉毀損の容疑で江南警察署に告訴状を提出した。
しかし、この件に関して今回、ソウル江南警察署は「当事者の供述が一致しており、容疑を立証する証拠が不足している」として「嫌疑なし」との判断を下した。
これについてノ・ジョンオン弁護士は、「今後、ホ・ウン側の弁護士を含む事件関係者に対して、虚偽告訴および報復的な脅迫行為に対する民事・刑事の措置を進める予定だ」と明言した。
さらに、「事実関係が明確になったにもかかわらず、各種コミュニティなどで悪意のある虚偽情報を流布する行為に対しても、厳正に法的対応を取る予定であり、今後は合意や寛大な処置の可能性は一切ないことをあらかじめ明らかにしておく」と付け加えた。
私的な関係の破綻に端を発したこの争いは、今なお出口が見えない。
◇ホ・ウン プロフィール
1993年8月5日生まれ。185cm、82kgのプロバスケットボール選手。2014年に原州DBプロミに入団してプロ生活を開始。以降、韓国プロバスケのオールスター投票を総なめにするほど、リーグ最高の人気選手へと成長。2023-24シーズンは、釜山KCCイージス(2022年に移籍)のガードとしてチームの優勝に貢献し、MVPまで受賞した。スポーツタレントとしても活動。父親は選手や監督を務め“バスケ大統領”の異名を持つホ・ジェ、弟のホ・フンもプロバスケ選手。
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