韓国の女性ライバー、イムブリーさん(本名イム・ジヘ)がこの世を去って2年の月日が経った。
イムブリーさんの訃報は2023年6月19日に伝えられた。37歳での別れだった。

彼女は2005年の映画『ネギをサクサク、卵をポン』に端役で出演し、女優としてのキャリアをスタート。その後もインディペンデント映画『ただそこにいた』などに出演したほか、2007年にはケーブルチャンネルtvNの深夜ドラマで主演を務めるたこともある。
その後、レースクイーンとしても名を広め、2014年に2歳年上の実業家と結婚、2人の娘をもうけた。結婚後は芸能界から姿を消したが、2018年の離婚を機に、アフリカTVなど配信プラットフォームでライバーとしての活動を再開した。
しかし2022年12月、“極端な選択”を仄めかすような配信を行ったことで、プラットフォーム側からアカウントの永久停止処分を受ける事態に。その後、2023年3月からはユーチューブに舞台を移して活動を継続していた。
“飲み会”で何が…?
そんななか、2023年6月11日に同業者との“飲み会配信”を実施。その際、あるライバーから暴言や罵倒を浴びせられ、口論に発展したのだった。
騒動は警察が出動する事態に発展し、配信は中断。帰宅後、泥酔した状態で再び配信を開始したイムブリーさんは、複数の同業者の名前を挙げながら暴露を続け、父親との通話では「もう限界だ」と涙を流す場面もあった。「愛する娘たちへ、恥ずかしい母でごめんね」「これからママがいないことを感じずに過ごせますように」などと綴った直筆の“メッセージ”も公開したほか、自身の不在を元夫に埋めてほしいという願いも吐露していた。
その後、画面から彼女の姿は消えたが、配信は続行。約20分後、救急隊員がイムブリーさん宅に到着する様子が映し出され、配信は終了した。
ともに配信していた、あるユーチューバーは「現在、別の病院に到着し、保護者の方と会って事実確認をした。救急搬送されたが、病院名や詳細については明かせない」とコミュニティに投稿。また別のユーチューバーは関係者から聞いた話として、「2度も心停止し、脳死に近い状態で意識を失っていた」と伝えた。
そして6月19日、イムブリーさんのSNSを通じて訃報が正式に発表された。彼女の実の妹は、あるYouTube番組に出演し、亡くなる直前の配信で関与していた同業者たちを名誉毀損などで告訴したことを明かした。
この知らせを受け、同じくレースクイーン時代の先輩だったというク・ジソンは「特別に親しい関係ではなかったけれど、先輩として本当に胸が痛みます。私にも自分より大切な娘がいる母親として、彼女のことを思うと心が張り裂けそうです」とコメント。「華やかで美しかった後輩。意識のないまま病室に横たわっていた彼女の姿が今も忘れられません」と追悼の思いを綴った。
さらに、「遺族の方々が、真相究明と処罰を求めていると聞きました。調査を通じて、責任を取るべき人物がいるならば、きちんと反省の機会が与えられることを願います」と述べ、イムブリーさんが配信で名指しした人物たちに対する怒りもにじませた。
(記事提供=OSEN)