性売買疑惑に包まれた元THE BOYZのチュ・ハンニョン。本人は全面的に否定しているものの、事態は収束するどころか、むしろ拡大を続けている。
【写真】THE BOYZメンバー、お菓子と“避妊具”間違える
グループ脱退の発表後、韓国の告発窓口「国民申聞鼓」を通じて、あるネットユーザーがチュ・ハンニョンを告発。事件は警察に正式に割り当てられ、捜査が始まった。
6月19日、国民申聞鼓には「チュ・ハンニョンの海外における性売買疑惑と、所属事務所関係者の関与の有無を調査してほしい」という内容の告発文が提出された。
告発人は「これは単なる私的なスキャンダルではなく、芸能産業の構造的問題だ」と主張。「報道によれば、チュ・ハンニョンは日本滞在中に性売買を行い、報酬を支払ったとされている。これは『性売買斡旋等行為の処罰に関する法律』に明確に違反する。また、所属事務所の元プロデューサーも同様の問題で職務から外された。直接的な関与はもちろん、黙認や幇助の有無も含め、徹底した捜査が必要だ」と訴えた。
懲役刑・罰金の可能性
さらに、「この問題を個人の逸脱として片づけるべきではない。芸能人、事務所スタッフ、外部制作会社、日本側の仲介者など、組織的な関与の可能性もあり、捜査範囲の拡大が求められる。夢と希望を与えるべき存在であるアイドルが、こうした疑惑に関与していること自体が社会的責任の欠如だ」と強調している。

同日、ソウル江南(カンナム)警察署・女性青少年課は「当該事件は当署・第4捜査チームに配属され、公正かつ厳正な捜査で実体的真実を明らかにするよう努める」と発表した。
疑惑の発端となったのは6月18日の報道だ。チュ・ハンニョンが5月末、東京・六本木のプライベートバーで元AV女優の明日花キララと密会していた事実が明らかになった。所属事務所OneHundredが「個人的な事情により活動を一時中断する」と発表してからわずか2日後だった。
報じた『週刊文春』によれば、チュ・ハンニョンは5月19日夜、知人らと六本木の飲食店を訪れ、明け方まで続いた酒席で明日花キララと同席。2人は抱き合ったり、肩に顎を乗せたりするなど、親密な様子だったと伝えられている。明日花キララは2007年にAVデビューし、2020年に引退。現在はインフルエンサーとして活動中だ。
韓国の現行法「性売買斡旋等行為の処罰に関する法律」第21条によれば、性売買を行った者には1年以下の懲役、または300万ウォン(約30万円)以下の罰金が科される。また、韓国国籍者が海外で性売買を行った場合も処罰の対象となる。
本人は否定・関係者は謝罪も…
これに対し、チュ・ハンニョンはSNSを通じて「2025年5月30日未明、知人との酒席に同席したのは事実だが、報道や噂にあるような性売買や違法行為には一切関与していない。軽率な行動を深く反省しており、ご心配をおかけした方々に心よりお詫び申し上げたい」と疑惑を否定した。
しかしOneHundredは、「チュ・ハンニョンがスキャンダルに巻き込まれたと知った直後、活動を中止させ、事実確認を行った。その結果、事務所としても問題の重大性を深刻に受け止め、アーティストとしての信頼継続は困難と判断。THE BOYZメンバーとの協議を経て、グループ脱退および専属契約解除を決定した」と発表。
また、OneHundredを傘下に持つPIAKグループ会長のチャ・ガウォン氏も「アーティストとスタッフの私生活および態度管理が不十分だった点を謙虚に受け止めている。今後は管理体制の強化と倫理教育の充実に努める」と謝罪した。

しかし、世論の反応は冷ややかだ。疑惑の段階であっても、K-POPアイドルが海外で性売買に関与したという報道に、多くの人々が強い失望と嫌悪感を示している。
(記事提供=OSEN)
■アイドルの脱退まで…日本の“AV女優”が韓国エンタメ界に与える影響が拡大中