未成年交際疑惑で広告主などから約73億ウォン(約7億3000万円)にのぼる損害賠償訴訟を提起されたと報じられた俳優キム・スヒョン側が、現在の立場を明らかにした。
6月20日、キム・スヒョンの法的代理人であるLKB&パートナーズのパン・ソンフン弁護士が韓国メディアの取材に応じ、「一部の広告主が損害賠償請求訴訟を提起したのは事実だ」と認めた。
ただし、具体的な金額については明言を避けた。
パン・ソンフン弁護士は、キム・スヒョンの疑惑を提起したYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」の主張が“虚偽の事実”に基づいているため、「損害賠償請求自体に、法的にも契約上も成立の余地はないと見ている」と伝えた。
そして「この問題を引き起こしたのは、カロセロ研究所が無差別に流布している虚偽情報であり、いずれ彼らに対する捜査が進み、それが虚偽だったと明らかになれば、自然に整理されると考えている」と述べた。

先立って6月18日、キム・スヒョンと所属事務所ゴールドメダリストが最近になって、複数の広告主から民事訴訟を提起されたと報じられた。
故キム・セロンさんの遺族との対立の過程で、彼女が未成年時代にキム・スヒョンと交際していたのではないかとの疑惑が浮上し、それに伴ってキム・スヒョンのイメージが損なわれたことが背景にある。
ただ、キム・スヒョン側はキム・セロンさんとの交際について、「故人が成人した2019年夏から2020年秋まで交際していた」とし、未成年交際疑惑を一貫して否定している。
さらに「カロセロ研究所」が公開した“証拠”のなかで、故人の生前の録音の一部がAIで生成された偽物であり、「未成年時代に撮影された」とされる写真も実際には2019年以降に撮影されたものだったという主張が出ており、真偽は依然として不明だ。
とはいえ、この一連の騒動でキム・スヒョンのイメージが悪化したことは否めず、疑惑を完全に払拭したとしても以前の状態に戻れるかは未知数だ。今後の展開に注目が集まっている。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
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