K-POPファンに衝撃を与えたTHE BOYZの“元メンバー”、チュ・ハンニョンの元AV女優との性売買疑惑事件が、本人の登場と所属事務所への強力な反論によって新たな局面を迎えた。
単なる私生活のスキャンダルを超え、チュ・ハンニョンと所属事務所の間で激しい「真実をめぐる攻防」へと発展し、その余波に関心が集まっている。
チュ・ハンニョンをめぐる騒動は、5月末に彼が東京・六本木のあるプライベートバーで、元AV女優の明日花キララと私的に会っていたと報じられたことから始まった。
その後、国民申聞鼓（韓国の公共通報制度）を通じて、彼の「国外での性売買疑惑」および所属事務所の関与について調査を求める告発状が提出され、波紋が広がった。
告発人は、チュ・ハンニョンが日本滞在中に性売買を行い、報酬の支払いを認めたとされる状況があると主張し、これは「性売買斡旋等行為の処罰に関する法律」違反に該当すると指摘した。
「20億ウォン以上の損害賠償を持ち出し…」
騒動が拡大するなか、所属事務所ONE HUNDREDはただちにチュ・ハンニョンの活動中断を発表し、事実関係の確認に入った。
その後、「本件の重大性を深刻に受け止めており、アーティストとして信頼を維持することが困難な状況であると明確に判断した」として、THE BOYZのメンバーたちと協議を経て、チュ・ハンニョンのグループ脱退および専属契約解除を最終的に決定したと発表した。
しかし、チュ・ハンニョンは「自分の行動について深く反省しており、驚かせてしまった方々に心よりお詫び申し上げたい」と述べつつも、「性売買やその他いかなる違法行為も行っていない」と否定し、所属事務所の発表に反論した。
続けて、チュ・ハンニョンは再び自ら立ち上がり、所属事務所の主張を強く否定し、この状況を「真実をめぐる攻防」へと導いた。
6月20日、彼は、まず「いかなる違法行為も行っていないという明確な立場をすでに表明しているにもかかわらず、引き続き悪意ある記事を掲載している一部の記者やメディアに対しては、すべての法的措置を講じる」と警告し、「性売買を行ったという証拠があるのなら、今すぐ公開してほしい」と強硬な姿勢を示した。
最も衝撃的だったのは、所属事務所に向けた暴露だった。
チュ・ハンニョンは「私がグループを脱退した事実はなく、専属契約の解除にも同意していない」と述べた上で、所属事務所が契約書に記載された解除事由が存在しないにもかかわらず、まるで解除事由があるかのように見せかけ、「20億ウォン（約2億円）以上の賠償を求めて会社を辞めろと要求してきた」と主張した。
そして、これを受け入れていないにもかかわらず、所属事務所が「契約解除が確定した」とメディアに発表したのは明白な虚偽であると強調した。
またチュ・ハンニョンは、「私的な場で有名人と同席していただけで一方的にグループから追い出され、20億ウォン以上の損害賠償を持ち出しながら契約解除を強要するようなやり方が、本当にアーティストを守るべき所属事務所の態度なのか、問いただしたい」と強く批判した。
さらに、契約解除を受け入れなかった自分に対し、所属事務所が契約書で定められた手続きも無視したまま、一方的に内容証明を送りつけ、損害賠償まで警告してきたと明かした。
チュ・ハンニョンは、一人では到底太刀打ちできないかもしれないこの「戦い」に立ち向かう理由についても語った。「本当に怖いが、ここで自分が屈してしまえば、結局この社会は、何も持たない人々がやってもいないことで潰されてしまう場所になってしまうかもしれないと思った。誰かにとっての小さな希望になれることを願っている」と明かした。
チュ・ハンニョンをめぐる今回の騒動は、もはや性売買疑惑を越えて、所属事務所との複雑な法的争い、そして真実をめぐる攻防という新たな段階へと突入した。
K-POPファンに大きな衝撃をもたらしたこの事件が、警察の捜査だけでなく、アーティストと所属事務所との間で、どのように真実が明らかになり、どのような終結を迎えるのか、今後の展開に注目が集まっている。
（記事提供＝OSEN）
◇チュ・ハンニョン プロフィール
1999年3月9日生まれ。2017年に放送されたMnetオーディション番組『PRODUCE 101』シーズン2に出演して注目を集め、同年12月に12人組ボーイズグループ「THE BOYZ（ザ・ボーイズ）」のメンバーとしてデビューした。乗馬が得意で、「アイドルスター陸上選手権大会」に2度出場し、銀メダルと金メダルを獲得した実績がある。2025年6月18日、所属事務所ONE HUNDREDが専属契約解除と、THE BOYZからの脱退を発表した。
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