今月4日に29歳の若さでこの世を去ったモデル、キム・ジョンソクさんの誕生日に、遺族が静かな祝福の言葉を贈った。
6月20日、キムさんの実姉は自身のSNSに「お誕生日おめでとう」という短い言葉とともに、弟のカカオトークのプロフィール画像を投稿。海を背景にした風景の上にケーキの絵文字が添えられ、さりげなく彼の誕生日であることを知らせていた。
たった一言ながら、誕生日に合わせて届けられた姉からの言葉は、多くの人の心を揺さぶった。生前、思いやりにあふれ、穏やかな人柄で知られたキムさんを偲び、ファンたちからは哀悼の声が寄せられている。
キム・ジョンソクさんは6月4日、29歳で急逝。美容やファッション業界で活動し、メンズコスメブランド「DASHU」のメインモデルを務めたほか、2022年にはtvNの恋愛バラエティ番組『スキップ～現代人のための日帰り合コン』にも出演していた。
だが彼の死後、ネット上では事実とは異なる噂が拡散されはじめた。「酒に酔って恋人の家に押しかけ騒動を起こし、警察が出動した後に“極端な選択”をした」といった刺激的な内容が、一部で広まってしまった。
これに対し、キムさんの実姉はSNSを通じて真相を説明した。「当時、ジョンソクは恋人とは別の場所で飲酒しており、連絡が取れず心配になって家を訪ねた」とし、現場には複数の知人もいたことから、「ジョンソクが一方的に騒ぎを起こしたわけではない」と明かした。
また、警察が出動することになった背景についても、「争いが激しくならないよう、友人が焼酎の瓶を割ったことで誤解が生じたもので、極端な行動とは直接関係がない」と強調している。
遺族によれば、キムさんは信頼していた知人による投資詐欺に遭い、深刻な経済的・精神的苦痛を抱えていたという。「全財産を失い、多額の借金を抱えることになった。裏切られたという絶望の中で、心身ともに疲弊していたようだった」と、その過酷な現実を伝えた。
実姉は、一部のメディアやネットユーザーによる確認されていない情報に基づいた過激な報道を強く批判。「故人の人生そのものを歪めないでほしい。悪質な書き込みや事実と異なる噂の拡散はやめてほしい」と訴えている。
（記事提供＝OSEN）
