“性病隠しての行為”暴露、準強姦事件…トラブル多発も韓国で「一般人番組」がなくならないワケ | RBB TODAY

“性病隠しての行為”暴露、準強姦事件…トラブル多発も韓国で「一般人番組」がなくならないワケ

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“性病隠しての行為”暴露、準強姦事件…トラブル多発も韓国で「一般人番組」がなくならないワケ
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今や一大ジャンルとなった「恋愛リアリティ」だが、韓国では出演者の不祥事が絶えない。今回はついに、刑事事件にまで発展してしまった。

【比較画像】「鼻を整形」『私はSOLO』出演者

ソウル麻浦(マポ)警察署は6月24日、30代の男性Aを準強姦の疑いで緊急逮捕し、拘束したと発表。恋愛リアリティ番組『私はSOLO』(原題)への出演歴があるAは、21日にソウル・麻浦区の駐車場で20代女性に性的暴行を加えた疑いが持たれている。

「準強姦」とは、被害者が心神喪失または抵抗不能の状態にあることを利用して性犯罪を行った場合に適用される罪名だ。警察は事件の重大性を鑑み、緊急逮捕の上で拘束令状を執行した。

相次ぐ“一般人”のトラブル

だが『私はSOLO』出演者をめぐるトラブルは今回が初めてではない。過去には、出演者Bと交際していた人物が「性病に感染させられた」とネット上で暴露。Bは医療従事者でありながら感染を隠して性的関係を持ったと訴えられた。投稿は削除されたが、波紋は今も残っている。

『私はSOLO』
(画像=ENA・SBSプラス)『私はSOLO』

『私はSOLO』は2021年に放送を開始し、すでに20シーズン以上を重ねてきた人気番組だが、これまでにも暴力や経歴詐称、援助交際の疑いなど、シーズンごとに何らかの問題が浮上しており、視聴者からの批判も強まっている。

こうした“出演者リスク”は、『私はSOLO』に限った話ではない。同じく恋愛リアリティの『ハートシグナル』も同様で、シーズン1から4まで、出演者の過去が放送後に次々と明るみに出た。刑事罰、飲酒運転、いじめ、交際関係の捏造疑惑など、リアリティの裏に潜む問題が視聴者の“疲労感”を生んでいる。

恋愛バラエティに限らず、Netflixで話題となった料理番組『白と黒のスプーン~料理階級戦争~』も例外ではない。韓国料理界の重鎮イ・ヨンスクシェフは長年未返済の借金をめぐる民事訴訟に関わっており、カン・スンウォンシェフも私生活上のトラブルや横領疑惑に見舞われた。ユ・ビビムシェフに至っては過去の違法営業が明らかとなり、出演シーンが削除された。

それでも起用する理由

『私はSOLO』
(画像=ENA・SBSプラス)『私はSOLO』

ある番組プロデューサーは、「一般人はテレビ出演が初めてというケースが多いため、出演にあたっては身元保証書、経歴証明、家族関係の確認など、多角的な書類を求めている」と説明。「必要に応じて同意を得た上で、犯罪歴や民事訴訟歴も調査可能であり、書類上の検証だけを見ればむしろ体系的だ」と話す。

だがその上で、「問題は、書類だけでは人間性の全てを把握できないという点にある。人は書類以上に複雑な存在で、価値観や人間関係の過去は表に出づらい。ある日突然、ネットに暴露が投稿されても、撮影や編集が終わっていれば、制作側には事後対応しか残されていないのが現実だ」と明かす。

それでも制作陣が“芸能人ではなく一般人”を起用する理由は明確だ。ひとつはコスト削減。出演料が安く、新鮮さや没入感が高まるため、むしろ番組としての魅力が増すという判断がある。

もうひとつは、“予測不可能なリアル”。芸能人とは異なり、一般人の感情やリアクションはより生々しく、リアリティ番組ならではのドラマ性を高めてくれる。

文化評論家のキム・ホンシク氏は「制作会社には、より広範かつ先制的なフィルタリング体制が求められる」と指摘。「それ以上に重要なのは、問題発覚後の制作側の姿勢。出演シーンのカットなど、明確な対応が求められる」と強調した。

また、忠南(チュンナム)大学のユン・ソクジン教授は「こうした騒動は、対象が入れ替わっているだけで何年も繰り返されている」と述べ、「番組側が望ましいキャスティング・制作基準を整備できるように、視聴者も一過性の関心にとどまらず、最後まで責任を問う姿勢が必要だ」と語った。

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《スポーツソウル日本版》

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