NewJeansのメンバーによる“独自活動の禁止”を命じる裁判所の仮処分決定が確定した。
メンバーたちが再抗告を行わなかったことで、今後の動向が注目されている。
6月25日、法曹界によると、NewJeansのメンバー5人は、6月17日にソウル高等裁判所が下した「企画会社の地位保全および広告契約締結禁止等の仮処分申請棄却」に対し、期限である24日までに再抗告を行わなかった。よって翌25日付で、この仮処分決定が正式に確定した。
これによりメンバー5人は今後、所属事務所ADORの事前承認や同意なしに、独自に芸能活動を行うことができなくなった。
実際、メンバーのダニエルが6月18日に日本・京都で開催された高級ジュエリーブランドの新製品イベントにグローバルアンバサダーとして出席したが、このスケジュールにはADORの関係者も同行していたとされている。
仮処分決定は、今年3月に初めて下された。ソウル中央地裁は、ADORがNewJeansのメンバー5人を相手取って申し立てた仮処分を認め、彼女たちの独自活動を差し止めた。メンバー側はすぐに異議を申し立てたが、裁判所はこれを棄却。メンバーたちは直ちに抗告を表明し、法廷闘争を続ける構えを見せていた。
しかし、メンバーたちのすでに決まっていたスケジュールが足かせとなった。3月の決定後、メンバーたちは香港で開催されたイベントへの参加をもって活動停止を宣言し、彼女たちに会うため現地に訪れたADORの職員とも接触しなかったと伝えられている。
これを受けADORは、裁判所の判断に反し所属事務所抜きでイベントを強行したNewJeansの行動に対して、「間接強制」を申請。裁判所はこれを認め、ADORを通さずに独自活動を行った場合、違反1回ごとに10億ウォン（約1億円）をADORに支払うよう命じた。
仮に5人全員が独自活動を行った場合、合計で50億ウォン（約5億円）を支払うことになる。
事実上、NewJeansの自由な活動は完全に封じられた状態だ。ADORは仮処分の抗告棄却の翌日に「NewJeansの所属事務所がADORであることが改めて明確に確認された。裁判所の判断に深く感謝する」と公式立場を表明した。
さらに「今回の決定が、メンバーが再び『NewJeans』という元の場所に戻り、活動を再開するきっかけとなることを願っている。来月にはデビュー3周年を迎えるNewJeansが、さらなる飛躍と成長を遂げられるよう、会社として最善のサポートを行う」と述べ、和解の姿勢もにじませた。
NewJeans側はこれまでの訴訟を通じて、ADORと和解する意思がないことを示してきたが、4連敗を喫し、ADORを通さなければ芸能活動が不可能な状況に追い込まれている。ダニエルもブランドアンバサダーとしての活動には、ADORの支援を受けている状態だ。
また、メンバーたちが仮処分棄却に対し再抗告を行わなかったことから、「事実上ADORに戻る流れではないか」という見方も出ている。
独自活動が禁止されている以上、本訴訟の1審判決が出るまでに少なくとも1年、長ければ3年以上かかると予想される。この期間、ADORに戻らなければ芸能活動が全面的にできなくなるため、NewJeansの選択肢は限られているのが現状だ。
とはいえ、NewJeansのメンバーたちは現在、この判決について特別な立場を表明していないため、今後どのような判断を下すのかに注目が集まっている。
（記事提供＝OSEN）
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲（『Attention』）がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
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