11大会連続ワールドカップ本大会出場を決めた韓国サッカーが、アジアでも無視されている。
ホン・ミョンボ監督率いる韓国代表は北中米W杯アジア予選を無敗で終え、11大会連続12回目の本大会出場を決めた。2次予選は5勝1分、最終予選は6勝4分だ。自国では2010年南アフリカ大会以来16年ぶりの快挙であり、今回のアジア予選で唯一の負けなしである。
アジアサッカー連盟(AFC)は最終予選を終えた後、各国から46人の選手を候補に挙げ、最終予選のベストイレブンを選ぶファン投票を実施している。
日本からはDF板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)、MF伊東純也(スタッド・ランス)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、FW小川航基(NECナイメヘン)の4人。韓国からはDFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)、MFイ・ジェソン(マインツ)、MFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)、MFペ・ジュノ(ストーク・シティ)、FWソン・フンミン(トッテナム)の5人がノミネートした。韓国はインドネシアとともに自国から最も多くの選手が候補に選ばれた。
あと4人はノミネートされるべきだった?
韓国代表の中心的存在であるソン・フンミン、キム・ミンジェ、イ・ガンインの“三銃士”は、当然のように候補に含まれた。
だが、例え最多ノミネートだとしても、5人という人数は「11大会連続W杯出場」かつ「無敗」という実績に見合わない扱いと言える。

まず、GK部門5人に守護神チョ・ヒョヌ(蔚山HD FC)の名前がなかった。実際にはインドネシアのGKマールテン・パエス(FCダラス)などが選ばれていたが、実力面でもチームの成果面でも、チョ・ヒョヌが外れたのは理解できない。最終的にベストイレブンに選ばれなかったとしても、少なくとも候補から外されるべきではなかった。
DF部門も同様だ。韓国からはキム・ミンジェ一人しか選ばれていないが、インドネシアからは2人が選ばれ、さらにはパレスチナや中国の選手も含まれていた。AFCが韓国を軽視しているとしか思えない、物議を醸す選出だ。
MF部門ではイ・ジェソン、イ・ガンイン、ペ・ジュノが選ばれたが、MFファン・ヒチャン(ウォルヴァーハンプトン)の名前がないことも理解しがたい。直近の活躍では確かにペ・ジュノが目立っていたが、3次予選全体を振り返れば、ファン・ヒチャンの貢献度も無視できない。AFCが正確な根拠なく候補を選定したことの証左である。

FW部門も韓国の選手はソン・フンミンただ一人で、FWオ・ヒョンギュ(ヘンク)やFWチュ・ミンギュ(大田ハナシチズン)らの名前はなかった。韓国に完敗したクウェートでさえ、FWユセフ・ナセル(クウェートSC)が選ばれていた。呆れるような選出だ。
(記事提供=OSEN)